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きつねのホイティ

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日本から遠く離れたスリランカの小さな村のお話です。
この村には、アンゴウ、マンゴウ、ランゴウさんという三人の元気の良いおかみさんがいて、とても仲良く暮らしていました。
村はずれの森の中には、いつもお腹をすかしている、くいしんぼうぎつねのホイティが住んでいました。

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「ああ、おれも、あんなばんごはんがたべたいなあ」
アンゴウさんの家の晩ごはんは、温かいご飯にココナッツミルクで煮た野菜のカレー、とうがらしで味付けした魚のフライ…。
暑い夏にぴったりのごちそうです。ホイティでなくともごちそうになりたくなってしまいますね。
さて、くいしんぼうのホイティは、物干し場にかけたあった洗濯物で人間に早変わりすると、あわれな旅の者になり、まんまとごちそうにありつきました。
あとの二人のおかみさんの家にも行き、次々とだましてごちそうを手に入れました。

「ホイティ トイティ このおれさまは なンとまあ あたまがいいんだろう ばかなアンゴウはだまされて …」と、得意になって森の中で歌っているホイティですが、おかみさんたちはホイティがきつねだということは先刻承知。
だまされた振りをして、ホイティをもてなしていたのです。
なんと気のいいおかみさんたちでしょう。

お話の後半では、このことを知ったおかみさんたちが、ホイティをこらしめる場面へと展開していきます。

 ホイティをこらしめたあとで、歌い、踊るおかみさんたち。
「アンゴウ マンゴウ ランゴウの三人、あたまもよけりゃきまえもいいのさ!」
どうやらホイティとのつきあいはまだまだ続きそうですね。

南国らしい豊かな色彩とともに、愉快なお話を楽しんでください。

文/県子ども読書アドバイザー 小木野依津子さん



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