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バナナのはなし
この本は科学の絵本です。バナナについてのいろいろな知識が、バナナの黄色をたっぷり使って、わかりやすく楽しく書いてあります。
バナナは子どもにもおとなにもとても身近な果物です。一年を通して、お店でもいつも目立つ所に置いてあります。どこかの暑い国から輸入していることも、ほとんどの子が知っています。ですから、おはなし会で「バナナのはなし」と題名を読むと、「もう知っているよ」という顔をします。
でも、表紙をめくると「ひやしたらおいしいかな?」そこで、バナナをれいぞうこにいれてみたら、そのバナナが一週間後には黒くなっていた・・・ここで、子どもたちの興味はむくむくと膨らんできます。
バナナの先っぽの黒いしっぽは枯れた花のあと!
バナナをむいたときにある白くて長いすじの役目は?
バナナを輪切りにすると見える黒いてんはなに?
バナナの木はどうやってふえるの?
よく知っているはずのバナナなのに、知らないことがいっぱい!俄然、子どもたちは真剣に絵本をみつめます。おとなだって知らないことがいっぱいです。子どもたちと一緒に興味深々で画面に見入ります。
最後に「バナナの皮に楊枝できずをつけてみよう」なんて書いてあります。さてさて、どうなるでしょう・・・
まだ終わりませんよ。裏表紙にシールのような絵が書いてあります。バナナについているラベルのようですが・・・子どもたちの笑い声が聞こえます。
そしてもう一つ。表紙のバナナの絵についているラベルのシールにも、子どもたちはちゃんと気付くんですよ。
親子でバナナを食べながら読んであげる、なんてことも楽しいですよね。