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赤ちゃんの泣きについて
こんにちは。保健師の大場です。「赤ちゃんが泣く」と聞いてどんなイメージを持たれますか?
私自身、赤ちゃんの泣き声を聞いても、「あぁ、泣いているなあ」とおおらかな気持ちになれますが、数年前の育児真っ只中の時は、わが子が泣くと「なんで泣くのか?何がそんなに嫌なのか?」とイライラした時期がありました。子育てに関わる仕事をしていながらも我が子の泣き声には苦戦しました。何をしても泣き止まず、夫のイビキのせいかな?子どもにしか見えないものが見えているのかな?とまで思ったこともありました(笑)
「赤ちゃんは泣くのが当たり前」とわかっていても原因がわからないと不安になりますよね。子育てを経験された方は、赤ちゃんの泣き声に困った経験は必ずあると思います。今月は“泣くこと”について一緒に考えてみたいと思います。
赤ちゃんってなぜ泣くのでしょうか?
まだ言葉が話せない赤ちゃんにとって、“泣くこと”はコミュニケーションの手段です。泣くことによって周りの人間に自分の意思を伝えようとしているのです。成長によって泣く理由や感情の表し方が変わってきます。泣くことは、甘え、自己主張、悲しい、悔しい等こころの成長の証しです。
赤ちゃんが泣いたらどうする?
- ママ・パパが落ち着く。深呼吸してもいいですよね!
- 「どうしたのかな?」赤ちゃんに声をかけてみましょう!
- 思い当たることはありますか?
「お腹が空いた?」「げっぷがでない」「おしっこ?ウンチ?」「寒い?暑い?」「眠い?」「熱?下痢?湿疹?虫刺され?などはありませんか?」 - 原因が見当たらない時…
「甘えたい、びっくりした、寂しい、泣きたい」など赤ちゃんの要求が考えられます。
こんな方法試してみて!!
- 子宮の中にいた時のように小さく丸く抱っこしてゆったりゆっくり揺する。
- 頭や胸、お腹、足をトントンやなでなで等、優しくタッチする。
- 「びっくりしたね、泣きたいんだね、よしよし」と話しかけて、赤ちゃんがすっきりするまで泣かせてあげる。
- 好きな歌を歌う、ママが唇や舌を使ってぶるぶる~、コンココンなど音を出す、レジ袋をこすり合わせた音を聞かす(子宮の中にいた時に聞こえる音に似て、小さい時ほど安心しやすいと言われています)。
絶対やらないで!!
激しく揺さぶってはいけません!!
0~2歳のこどもを激しく揺さぶると、頭蓋骨の中で脳が揺さぶられて出血し重い障害を残します。ひどい時は死に至ることもあります。
生後2~3か月頃~数か月が泣きのピークです。どんなに頑張っても泣き止まないことがありますが、ママ・パパのせいではありません!特に夕方の泣きは、日本では昔から“たそがれ泣き”と言われています。個人差はありますが、どの赤ちゃんにも泣きやまない時期があります。このような時期があることはとても自然なことで、赤ちゃんが発達している証しです。赤ちゃんが泣いた時に、ママ・パパが反応して声をかけてくれることが、赤ちゃんのこころの成長の土台になります。“泣くこと”は赤ちゃんとママ・パパの絆を強くします!
心配な時は、各区健康づくり課の保健師や医療機関に相談してください。
あなたの町の担当保健師が育児のご相談にのらせていただきます。
文/浜松市保健師 大場 紋子