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こもものふゆじたく

「もうすぐふゆです。 もぐらのうちも、あたたかくしなければなりません」こんな書き出しで始まるこの本はやっぱり晩秋に読んで欲しいと思います。

冬になり地面が雪で覆われてしまう前に、もぐらのこももはいい匂いのする枯葉を沢山集めて布団や枕に詰めたり、床にまいて絨毯にしたり、歌を歌いながら地面の下にある家の部屋を掃除したり、食べ物を沢山貯蔵したりして冬を快適にすごせる様にすっかり支度が整いました。

こもものふゆじたく (もぐらのこもも 2)
小出 保子
福音館書店
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ところが誰かが家の中でこももの歌に合わせて「あったかあったか」と歌いました。行ってみるととがりねずみがいて、冬の間部屋を貸してほしいと頼みました。でもこももは頑張って冬の準備をしたのですから他の人になんか部屋を貸したくはありません。そこでとがりねずみを追い出してしまいました。すると今度は食べ物をしまってある部屋から寝ぼけ声が聞こえてきました。行ってみると、やまねが寝ていて、やまねも冬の間部屋を貸してほしいと言いました。こももはやっぱりやまねも追い出してしまいます。今度は水飲み場から声がします。行ってみるとかえるがいて、勝手にこもものコップで水を飲みながら冬の間部屋を貸してほしいと言いました。こももは怒ってかえるも追い出してしまいました。すると今度はザラッザラッ シューシューと聞こえてきたのでこももは怒って音のする方へ行きました。するとそこには大きなへびが待ち構えていてこももを飲み込もうとしました。絶体絶命のこもも。さあ、こももはどうなったのでしょうか。

それから冬が来てこももの家はすっかり雪に包まれました。あらっ、こもも以外には誰もいないはずなのに、誰かの歌声や寝言が聞こえます。そしてこももは何かを作っています。そうです、プレゼントです。もうすぐクリスマスですから。

小さなサイズの本にこももの心の動きやハラハラドキドキの事件や、そしてほっこり暖かな雰囲気がたっぷり詰まっています。絵はひと目見るだけでお話の内容がわかり、絵を追って行くだけでちゃんとお話の全てが理解できます。だから子どもたちは目が絵に釘付けになります。耳からも目からもたっぷり楽しめます。外は寒くなってきますが、この本で親子で温まってくださいね。

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