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「子宮頸がん」と「乳がん」について
こんにちは。保健師の望月です。紅葉もそろそろ見ごろとなり、行楽のシーズンになってまいりました。いつも元気にお子様と外出を楽しみたいものですね。そのためにも定期的な検診をお勧めします。今回はその中でも、女性特有の病気である「子宮頸がん」「乳がん」とそれぞれの検診についてお話をさせて頂きます。
子宮頸がんは、近年20代や30代の若年層で増加傾向にあります。また、子宮頸がんの発症はヒトパピローマウイルスの感染が関係していることがわかっています。初期段階ではほとんど自覚症状がありませんが、少量の出血がみられることもあります。進行すると出血が続き、量も多くなります。検診を受けることで、がんになる前の正常でない細胞の段階で発見することが可能です。検診では子宮頸部細胞診検査を行います。子宮の入り口の細胞を専用の器具でこすり取り、顕微鏡で詳しく調べます。
乳がんは女性のがんの中で一番多く、40代後半に最も多く発生していますが、20~30歳代でも乳がんと診断される女性もみられます。乳がんは自分で発見できる唯一のがんです。月に一度は乳房に異常はないか、しこりや分泌物など、まずは見たり触ったりしてセルフチェックをしてみましょう。
【セルフチェックのポイント】
- 左右の乳房の形の変化
- ひきつれやくぼみの有無
- 赤く腫れた部分はないか
- 乳房のただれはないか
- 乳頭をつまんで分泌物が出たりしないか
乳がん検診では、早期乳がんの発見に極めて有効であることから、視触診と併用して乳房X線撮影(マンモグラフィ)を行います。この検査は、乳房をプラスティック板で挟んで圧迫し、左右1から2枚ずつ撮影します。触診では発見されない小さいしこりや、早期乳がんのサイン(微細石灰化)も映し出します。触れるだけではわからない段階のがんや、しこりとして現れないがんもあるため、2年に一度は検診を受けましょう。
浜松市では、子宮頸がん検診は20歳以上の女性、乳がん検診は40歳以上で偶数年齢の女性を対象に受診券での補助を行っております。各検診について不明な点などがございましたら、各区健康づくり課、健康増進課までご連絡ください。
文/浜松市保健師 望月