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ぺんぎんたいそう
2歳前くらいから楽しめる幼児向け絵本です。
パッと明るい黄色の表紙に、まっすぐ正面を向いて羽根を広げ、しゃんと立っている2羽のぺんぎんが描かれています。「ぺんぎんたいそう」というタイトルとこの表紙の絵は、見ただけで思わずページを開いてみたくなるほどインパクトがあります。
表紙をめくるとすぐに、
「ぺんぎんたいそう はじめるよ」の掛け声がかかって、2羽のぺんぎんが体操を始めます。
「いきをすって~」「はいて~」
「くびをのばして~」「ちぢめて~」
「うでをふって~」・・・
といった具合に、ぺんぎんそのものの動きで体操している様子が、何ともユーモラスで掛け声にもぴったり!テンポよくリズミカルな調子がぺんぎんの動作にとてもあっているのですね。絵本を見ている子どもたちもぺんぎんの真似をして、首をのばしたり、ちぢめたり、腕をパタパタさせたりして、体を動かしながらニコニコと楽しんで聞いてくれるのでうれしくなります。
この2羽のぺんぎんは、背格好が大きいものと小さいものなので親子かと思いきや、よく見ると違う種類のぺんぎんなんですね。作者の齋藤 槙さんは、年間パスポートを持っているほど動物園に通って、動物のスケッチをされているそうですが、このぺんぎんたちも顔つき、姿形、動きをよく観察して描かれていることがよくわかります。
みなさんも親子で動物園に行ったら、この「ぺんぎんたいそう」の体操を思い出して、いろいろなぺんぎんをよーく見てきてくださいね。
文/子どもと絵本ネットワーク ルピナス 副代表 島田洋子さん