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三つ子のこぶた
のどかなまきば村に住む三つ子のこぶたのお話です。名まえは、まきおに、はなこに、ぶんたです。まきば村に花が咲いて、みつばちがぶんぶん飛びまわる頃に生まれたからです。
三つ子のこぶた (子どもとお母さんのおはなし)
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中川 李枝子
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三つ子のこぶたはおちちをいっぱい飲んで、ぐんぐん大きくなり、いつの間にか原っぱを駆け廻るようになりました。
三つ子のこぶたは大きくなるのも、ふとり具合も同じ。お父さんぶたも間違えてしまいます。そこでお母さんぶたは、それぞれの服や持ち物にしるしを付けることにしました。はなこには黄色の糸でたんぽぽ、まきおは空色の糸で雲、ぶんたは赤い糸で風船。こうすればまちがいなしです。
さて、大きくなったこぶたたちは、保育園に行くことになりました。そして、初めてのお弁当の日。こぶたたちはお弁当が気になって、朝から大騒ぎ。保育園でもお弁当のそばを離れません。
三つ子のこぶたたちのまわりはいつもにぎやか。小さな事件も起こります。見張り役のカラスのマックも、大活躍しますよ。
三つ子のこぶたたちの元気いっぱいの毎日が、リズミカルな文とユーモラスな絵で描かれています。子育て中の方にはどの場面も「うんうん、そうそう」と共感することばかりです。
少し長いお話が楽しめるお子さんにはぴったりの幼年童話です。春のまきば村で遊ぶ、三つ子のこぶたたちのとびきり素敵な笑顔に出会ってください。
作者はぐりとぐらシリーズのお二人です。