子育て耳より情報

双子ママを応援!乳幼児期に頼れる仲間を見つけよう

2014年9月8日

多胎児サークル

授乳におむつ替えに寝かしつけと、育児を2倍やっている双子ママの大変さは、経験者でなければなかなかわからないものです。
ちょっとした外出も「同時にぐずられたらどうしよう」「移動するのが不安」などの心配から二の足を踏み、家にこもりがちになってしまうことも多いようです。
だからこそ、誰かに悩みを相談したい、情報交換したいという気持ちも強まるのは自然なこと。
双子ママたちは、どのように乳幼児期を乗り越え、育児を楽しんでいるのでしょうか。

双子サークルはママ同士の交流の場

浜松市内には双子や三つ子のママが集まる多胎児サークルが4つあります。
今回、そのうちのふたつ「ころころピーナッツ」と「ツインクル」の活動の様子を見てきました。

「ころころピーナッツ」

予約不要、出入り自由!自分のペースで参加OK

ころころピーナッツ

「ころころピーナッツ」は浜松市母子保健センターで月に1~2回活動しているサークルです。
スタート時間の10時。双子ママである代表者の高山さんや顔見知りのメンバーは、1階の奥にあるじゅうたん敷きの広い部屋におもちゃを広げました。
子どもたちのお出かけ準備はなかなか思ったようには進みませんが、事前予約なしの自由参加・時間内の出入り自由ということで、ママたちは気持ちに余裕を持ってそれぞれのペースで参加している様子です。到着した親子からおもちゃの周りに座り、子どもたちは自由に遊び始めました。
そこからは、高山さんやお手伝いの先輩ママが久しぶりにやってきた参加者に声をかけつつ、自由におしゃべりタイムです。

「気兼ねなく遊ばせたい」ママの気持ちに応える場

どのようなきっかけでサークルに参加したのか数人のママに聞いてみたところ「公園は2人を同時に見守ることが難しいため、他の親子に迷惑をかけてしまうのではと気になってしまう。双子ママが集まるところなら、気兼ねなく遊べると思ったので」「上の子が遊びたいさかりなので、目が離せず外では大変。危険なもののない室内なら、3人の子どもを安心して遊ばせることができそうだから」などの声がありました。

双子とはいえ遊び方は全く逆の場合も多いので、一人はママにべったり、もう一人は次から次へと気になったおもちゃに移動、ということも珍しくありません。「少し目が届かなくてもお互いさま」というように気兼ねなく子どもたちを遊ばせることができる“緩(ゆる)さ”がこのサークルのなによりの魅力のようです。一緒に来ていた双子のお兄ちゃんも、ふだんはママが下の子たちの世話で手いっぱいでかまってもらえないのか、サークルに来ているたくさんのママたちにかまってもらえてご機嫌でした。

先輩ママたちのさりげないサポートも

ころころピーナッツ

サークルには、双子が幼稚園に行くようになったママたちがお手伝いに来ています。
子どもが3歳近くなってくると、気になるのが幼稚園選びです。いつの間にか、すでに双子たちを通園させている先輩ママを囲んで、園の様子や保育料などについて詳しい話を聞く場になっていました。
このように、サークル時間内の大半は自由に子どもたちを遊ばせつつ身近な話題で盛り上がっています。
終了時間が近くなった11時半過ぎ、みんなでお部屋のお片付けをして絵本タイムです。高山さんが読み聞かせを始めると、元気に動き回っていた子どもたちも、仲良くママのおひざや隣に座り、真剣な目で絵本に注目していました。
読み聞かせが終わると、支度ができた親子から帰るかたちで終了となりました。
ころころピーナッツではサークル活動として、季節のイベントや双子用品を中心としたフリーマーケットも開催しているとのこと。双子でも気軽に参加できるのはこのサークルのイベントだからこそです。サークルに参加することで、子どもたちが楽しめる機会はぐっと増えることでしょう。

<代表者のひと言>  高山ゆき子さん

高山ゆき子さん

日頃から色々な子どもや大人と関わっていると、家族だけの世界からこの先ある集団生活に比較的すんなり溶け込むことができます。そんな子ども自身の関わり合いの場としても、サークルに参加してもらいたいです。

「ツインクル」

忙しい日々の中「やっと来れた♪」と楽しみにするママたち

ツインクル

浜北で双子育児をしていた小林さんが立ち上げたサークル「ツインクル」は、浜北保健センター2階で月1回のペースで活動をしています。事前予約なし・参加 費無料という形で交流の場を提供していることから、今では浜北区内だけでなく色々な地区から予定を合わせて参加してくる親子もいるそうです。
10時少し前、すでに来ていた親子と代表者の小林さんが部屋の中央におもちゃを広げました。じゅうたんの敷かれた広い部屋なので、たくさんのおもちゃを出して遊ぶスペースは十分にあります。
この日は、初めて参加した親子が3組ありました。上の子の通園があるのでなかなかここに来る余裕がなかったというママは「やっと来れた~」とうれしそうに話していました。今回は、上の子の幼稚園で知り合った双子ママを誘ってきたとのことでした。

おしゃべりで情報交換。体験も大変さもシェア

こちらのサークルでもお手伝いに来ている先輩ママがいて、やってきた親子の荷物運びなどを手伝いつつ階段を上がってきました。部屋に入ったママたちは、いつものように子どもが気にいったおもちゃで遊び始めると、自然と子どもたちのいる周辺で自由におしゃべりを始めるのだそうです。
話題は、それぞれの体験談で、同じ様な境遇のためとても参考になるとのことでした。
例えば、「このサークル以外でどこに連れていきやすいか」という問いかけには「保育園の園庭開放のとき」という答えが返ってきていました。少々目を離しても門が閉まっているので屋外で自由に遊ばせられるとのこと。自由奔放にあちらこちらに行ってしまうふたりを一度に見るのは至難の業。ママひとりで遊びに連れていく大変さが伺われます。
また、「どんなときがたいへんだったのか」という問いかけには、「病気のとき」というママが大半でした。ひとりが感染すれば、たいていもうひとりもうつり、挙句の果てに親までうつってしまい、世話をするのがたいへんだったので、感染予防に必ずマスク着用するべきなどという話で盛り上がっていました。
このように、双子ならではのあるある話で時間はあっという間に過ぎてしまう様子でした。

双子ママ同士だからこその出会いがある

最後はおもちゃのお片付け、そして絵本を2冊読み聞かせしてもらい11時半に終了しました。
ここで過ごしたママたちは、終了後近くのショッピングセンターでランチをしたり公園へ遊びに出かけたりすることもあるそうです。普段なかなか知りあう機会がない双子ママ同士だからこそ、この場はたいせつな機会となっています。早産予防のために病院で安静にする管理入院時期に一緒だったママ同士がこのサークルで再会したというエピソードもあったそうで、ツインクルはそんなうれしい出会いの場も提供してくれていました。

<代表者のひと言> 代表者 小林広巳さん

小林広巳さん

双子育児している時、浜北で仲間作りの場が欲しいと感じ立ち上げてから今年で12年目。ここで出会った子どもたちの成長を楽しみに続けています。このサークルをきっかけに、ママたちが今後つながりを持ってもらえたらなによりです。

他にもあります! 多胎児サークル

出張相談・情報提供も

NPO法人ころころねっと浜松

「NPO法人ころころねっと浜松」では、多胎児ファミリー応援の活動としてサークル運営のお手伝いや情報提供を行っています。
先輩ママが自宅や病院に出向く「出張相談」の他、各サークルのイベント情報を掲載した「ぽっぽ」や、多胎児ファミリーの声を集めた「ふたご・みつご子育てBOOK」の発行もしています。

取材を終えて

今回双子サークルに行ってみて感じたのは、初参加や久しぶりに参加したママを歓迎しながら、とても自然に溶け込ませてくれるその心地よい「ゆるさ」。双子なんだからサークルへ来るだけでもう精いっぱいということをわかっている先輩ママたちだからなのか、家族を迎え入れるような気負わないところがとても印象的でした。
双子の育児に悩んだ時、やはり頼りになるのは同じ環境で子育てしているママたちです。食事のこと、トイレトレーニングのことなど2人を同時進行すると思うと始める前から気が重くなってしまいそうですが、実際経験しているママから「なんとかなったよ!」と言ってもらえたら気持ちも軽くなりますね。悩みも失敗も同じだからこそ、アドバイスも素直に受け止めることができそうです。そして何より、共通の話題で盛り上がることがママたちの息抜きとなっている様子でした。
サークルでの何気ない会話には、インターネットでは得られない地域の情報がつまっています。幼稚園・小学校と子どもの成長に合わせて色々と相談できるので、今後の子育てでも近くに情報交換できる仲間がいるというのはとても心強いですね。
様子がわからないからと迷っているママは、ぜひ思いきって一度参加してみて下さい。一歩踏み出すことで、温かく見守ってくれる先輩ママ、大変な時期を一緒に過ごす双子ママに出会うことができますよ。

取材・文責/NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ/makiko

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