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災害時の心を癒す「食の備え」を

令和6年能登半島地震から2年が経過しました。寒さが厳しい冬にライフラインがストップすることを想像すると、食品の備蓄や温かい食事をとるための備えの大切さを改めて感じます。
過去の災害では、長い避難生活の中で、「甘いものが食べたかったけれど、わがままだと思って言い出せなかった」という被災者の声があったそうです。
一般的な支援物資は炭水化物が中心になりやすく、おかずやお菓子など、食を楽しむためのものが届くことは少ない傾向があります。たとえ在宅避難であっても、電気やガス、水道が使えない状況では、食事に関する困りごとは避難所と変わりません。
発災直後は水やお湯を準備することも難しく、調理せずにすぐ食べられるお菓子や缶詰が重宝されます。「非常食といえば」というイメージから、乾パンやアルファ米を多く備蓄している方もいるかもしれませんが、個人の備えとしては、子どもたちが普段から食べ慣れているお菓子も加えておきたいところです。賞味期限を一緒に確認し、ローリングストックで新しいものと入れ替えていけば、その時々のお気に入りが備蓄に加わり、子どもと楽しみながら備えることができます。パウチタイプのゼリー飲料は水分が多く、手を汚さずに食べられるため、断水が続く中では特に助かるおやつです。
石川県では、被災を経験した高校生が「非常食用のようかん」を開発し、被害の大きかった市町や仮設住宅に届けたことが話題となりました。水分をとることもままならない発災直後の経験や、被災3日目に届いた支援物資に水がなく、クラッカーや乾パンを「硬くて食べづらく、喉も渇く」と感じたことがきっかけとなり、「おいしくて栄養と水分が手軽に摂れる」ようかんの開発に至ったそうです。
被災者一人ひとりの経験や声が、これからの災害への備えにつながっていきます。不安が続く避難生活の中、いつもより少し多めに用意しておいた甘いものや子どものお気に入りのお菓子が、お腹だけでなく心も満たしてくれるはずです。
参考サイト
文/浜松市防災学習センタースタッフ 森口


