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災害時にも起きる熱中症の対処法

災害後、避難所や車の中に避難して過ごす人たちがいます。ここでよく聞くのがトイレに行く回数を減らすために水分を摂るのを控える話です。トイレが混みあう、汚いなどが理由だそうですが、懸念される症状があります。そもそもいくつもある中で、今回は熱中症をとりあげます。

熱中症

湿度が高くて夏場は気温があがる日本の気候では、災害でなくとも注意喚起が必要ですね。

災害時は過酷な生活を強いられるため、どうしても我慢してしまいがちですね。
基本的な対策として言われているのが

  • 水分補給
  • 塩分補給
  • できるだけ涼しく体を保つ
  • 日差しをよける

などです。
小さなお子さんは、うまく表現できないし、体内での温度調整が未発達なので家族や周囲の人が気にかけていないと見逃し、たいへんなことになります(高齢者も同様ですね)。

熱中症にかかったら・・・。大事にはならずに済みましたが、実体験を含めて対処について記載します。
子どもが幼児だったころ、夏場に大きな公園に連れていき遊ばせていた時のことです。元気に走り回っていたと思ったら、突然ふらふらし始めました。言葉も発しなくなり身体も熱い感じ。木陰に避難して、水分補給用の塩分が補給できる飲料水を求めて走り回りました。水分補給とともに、冷えたペットボトルを頸部や足の付け根の鼠径部に充てて冷やして症状回復。ひやりとしたできごとでした。

まず知っておくべきはどこを冷やしたらよいかです。体表近くにある太い静脈があるところを冷やすと効率がよいと以前、医師に聞いていたことが役立ちました。
先に書いたように、飲めるのであれば、水分補給し、首の両側やわきの下、足の付け根などに保冷剤やペットボトルをタオルにくるんで冷やすのです。
よく、高熱がでたらおでこを冷やしているイラストなどを見かけますが、それよりも前述の部分に充てると効果があります。
もちろん、意識がない場合は救急車を呼ぶべきです。

災害時でも同様のことが起きる可能性があります。避難所や車中は直接日差しがあたらずとも、多くの人がいたり日光で建物が暖められたりして室内の気温や湿度はあがってしまいます。ちょっとした知識を得ておくと役に立ちます。

文/浜松市防災学習センター 副センター長 原田

 

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