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子どもとともに
東日本大震災から3年が経過しました。
喉元過ぎれば熱さ忘れるということわざがありますが、あれほど日本は痛い目にあったにもかかわらず、被災地でなかった私たちは、毎日の生活に追われて忘れがちになっているのではないでしょうか。
被災から半年後、災害の現状についてヒアリングをさせていただいた仙台市青葉区にある特定非営利活動法人 チャイルドラインみやぎ 代表理事の小林純子さんより「子どもとともに 東日本大震災被災地子ども支援NPO 三年の歩みと未来への提言」という本を送っていただきました。当時、多くのNPOや任意団体を束ねて子どもたちの支援に回っておられ多忙な時間を過ごされており、恐縮しながらお話をうかがったことを覚えています。支援物資の仕分けなどの話もさることながら、子どもたちの現状を伺い惨憺たる気持ちになったことでした。
この本には発災直後からの子どもたちの様子からその後の支援について、いくつもの団体の方々の報告も含めて書かれています。小林さんは「大きな災害は、それまでにあった問題をあぶりだす。」と言っています。そして、さらに「大きな災害が起きたとき一番被害を受けるのは弱い立場の人々‐子ども・女性・高齢者・障害者など‐であった」とも。これは、災害で支援をされてきたNGO,NPOの方々も同様のことを言っておられました。
災害が起きたときに直面する問題だからこそ、リスク回避のためにも日頃からの備えがたいせつだということを肝に銘じて、東日本大震災が起きる以前、2006年より自主事業「子どもを守る防災プロジェクト」で活動してきた私たちは一層、地域との連携や災害時要援護者への理解を深めるための活動を実施していきたいと考えています。
子どもとともに
~東日本大震災被災地子ども支援NPO 三年の歩みと未来への提言~
発行日 平成26年3月1日
発行者 特定非営利活動法人 チャイルドラインみやぎ