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災害で困っている人の力になるための10の“力”
このブログでも、過去に何度か浜松市の「災害ボランティアコーディネーター」についてお伝えしてきました。災害ボランティアコーディネーターは、浜松市地域防災計画に定められた「ボランティア活動支援計画」に基づき、浜松市および各区の災害ボランティアセンターの運営に協力ができるよう、平時から連絡会を設けて協力・連携をすすめています。
これは、特別な資格がないとなれないものではありません。年に一度実施される養成講座を経て、各区の連絡会に参加すれば、誰でも「災害ボランティアコーディネーター」の仲間として迎えられます。
ですが、いざ災害となれば、(そして、無事に自分自身の身を助けることができ、ボランティアセンターの手伝いができる立場となれたら)、助けが必要な人々が「何に困っているか」「何を必要としているか」というニーズをキャッチしなければなりません。被災地支援の経験が豊富な方たちによると、この「ニーズ集め」が何よりも大切で、何よりも大変なことだと言います。
そのために、ボランティアコーディネーターは、どのような力をつけることが必要でしょうか。東日本大震災などにおける災害復興支援で実績のあるNPO法人“にいがた災害ボランティアネットワーク“理事長の李さんによると、大きく分けて以下の10の力が求められるといいます。
1.感じる力
2.うけとめる力
3.察する力
4.みつめる力
5.知る力
6.つくる力
7.まとめる力
8.つたえる力
9.つなぐ力
10.うながす力
さて、皆さんはどうでしょうか?「自分はこの力ならある」「でも、この力は少ないと思う」など、人それぞれ異なることでしょう。冒頭の写真は、約50人の災害ボランティアコーディネーター講習参加者が、自分の「強いと思う力」を上段に、「弱いと思う力」を下段に書いたものを集めたものです。人それぞれ、違いがあることは一目でわかります。そして、参加者の中でも子育て中のお母さんは「感じる力」「察する力」「受け止める力」が強いと思っている人が多い傾向が見られました。
ですが、それでいい、と、李さんは言います。「コーディネーターはチームワーク。自分に無い力を持っている人と補い合って働けばいいのです」と。
これら10の力を、さらに4つの領域にマッピングすると、次のようになります。
皆さんが「得意な力」と「不得意な力」に印をつけてみましょう。そして、他の力を持っていて、補い合える仲間を探しましょう。ひとりではできないことも、チ―ムで助け合いながら実現していく、これもボランティアコーディネーターにとって大切な力です。
※上記の資料はNPO法人にいがた災害ボランティアネットワーク理事長の李 仁鉄さんの了解を得て、同氏の講話を元に書き起こしたものです。
(ずきんちゃん)