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『原爆 広島を復興させた人びと』
3年前、当時、現職のアメリカ大統領としてオバマ大統領が被災地広島を訪問しました。あの時テレビで放映された、オバマ氏が被災者を抱き寄せた様子が今でも思い出されます。
広島は、「原爆投下後75年は草木も生えない」と言われていたそうですが、今や国際平和文化都市としてすっかり生まれ変わりました。原爆投下により14万人以上の人が亡くなり、まちが壊滅状態になったところからの復興には、どのような人がどのような苦労をされたのでしょう。
近年日本では、毎年のように大災害が起こり、そのたびに復旧・復興という言葉を耳にします。東日本大震災から8年経った今なお、被災地では、未だに厳しい生活を強いられている人もいると聞くと、つらい気持ちになります。「復興した」といえるのは、どの時点のことなのか、人によって捉え方は違うのかもしれません。まちが被災前のように完全に元通りになることもないでしょう。でも、被災者一人ひとりの生活を大切にしつつ、まち全体がこの被災経験を活かし、守るべきものを守り、変化させるところは新しく変化させていくことも復興のひとつなのかもしれないと、この本を読んで思いました。
この本は、「第9回広島本大賞 ノンフィクション部門」を受賞しています。
広島平和記念資料館(通称:原爆資料館)は、今年(2019年)4月に本館をリニューアルオープンしたそうです。機会があればぜひ、行ってみたいと思います。
(わかば)