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メタボリック症候群について

メタボリック症候群「肥満」という言葉でくくられていたものが最近このような言葉で表現されるようになってきた。医学的な定義は専門家に譲るとして、以前から体重が重い、脂肪が多いこと自体が健康を害するわけではないとして指摘されていた。たとえば力士の場合、意外と筋肉が多く、脂肪も思ったほど多くなく、健康そのものを害するような状態ではない。そういった「肥満」と区別し、健康上問題の恐れがある肥満を「メタボリック症候群」と呼んでいる。
簡単にその違いを説明しておくと、「内脂肪」「外脂肪」などといって、身体の内側(内臓や血液中)についている脂肪と外側についている脂肪(筋肉の外側)との違いといる。

人間の身体というものは、脂肪をため込もうとする働きが元々備わっているようである。農耕が営まれる以前、人は飢餓にさらされる危険性が高かったというのがその理由のようである。しかし、現代社会においてはむしろ普通に生活していれば脂肪を蓄積してしまうという状態に陥りやすい。

少し余談になるが、オリンピックで行われているスポーツの発祥地がほとんど欧米で、しかもイギリスが多い。それは世界で最初の産業革命が起きた地域で、人々が働かなくてもよくなったブルジョア階級の子どもたちに運動をさせようというものから端を発している。今は当時より比較にならないほど労働が軽減され、移動も足を使わなくてもいい状態なのでなおさら気をつける必要があろう。
怖いのが、健康を害する恐れのある内脂肪型肥満「メタボリック症候群」は見かけ上だけでは判断できないということである。一見普通、もしくは痩せ気味と思われる人でも可能性がある。自らの生活習慣を振り返ってみて運動をする習慣がないならば、メタボリック予備軍であると自認して間違いはないでしょう。そういった意味では、すっかり歩くことが少なくなってしまった現代の子どもたちは危険にさらされているといっていいかもしれない。

とある研究によると「発汗による快」という感覚が得られるのは10歳までで、それ以降、この感覚を獲得することは難しいとしている。つまり、子どもが外で遊ばない、学校や塾を車で送迎してもらっているという状況が続いてしまうと、「まずい」と思った頃には、時、すでに遅し。運動は単なる苦痛を与える存在でしかなくなってしまう。運動からすっかり遠ざかってしまった大人にも、もしかすると当てはまるのかもしれない。したがって、子どもの健康を生涯にわたって考えるならば運動をする習慣づけをさせることが必要である。これは視力や虫歯などとともに親の責任の範疇といるのではないか。

ちなみに脂肪燃焼を効率的に促す手軽な運動は「そうじ」です。私も以前、実験台となって脂肪燃焼を計測させられたことがあります。そうすると、縄跳びを跳び続けるよりも掃き掃除、拭き掃除のほうがはるかにいい。ゼイゼイ、ハアハアするような運動よりも数分間無理なく継続できる身体活動のほうがいいということである。その他には歩くこと。ジョギングなどよりも効果的。10分以上続けられるかどうかが大切。子どもなら通学時間こそ貴重な運動機会。特に土日の休みにもそういう習慣を取り入れられるかどうかがカギではないか。土日に「成長」する人が多いようである。
この際、お部屋もお腹もすっきりさせるため、週末は家族で大掃除なんていうのもいいのでは。

記:寺岡勝治(てらおかしょうじ)
元体育教師。大学時代運動生理学専攻
現在、松下政経塾塾生として勉強中

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