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「小児科」について

今回は「小児科」について書かせて戴きます。
小児科というのは胎児から15歳までの小児を対象にしています(思春期小児科学といって18歳までを小児科の範疇に入れる場合もありますが・・・)。
小児科医のやっていることは、大きく「小児保健」と「小児診療(病気の治療)」の2つに分けられます。「小児保健」は健康診断などで子どもの発達や発育状態をみたり、予防接種を行って病気の発生を防いだり、学校医として生徒の発育をチェックし、栄養面、衛生面や心の問題を指導したり、地域での防災活動にも参加しています。「小児診療」は新生児からの小児の多種多様な病気の診断・治療を行います。
病気のお子さんはまず、かかりつけ医(開業医)に掛かり、重症あるいは専門的な治療や診察が必要な場合に病院を紹介してもらうのが一般的と思われます。小児科の場合、接する病気としては感染症が多く占めています。他にはアレルギーをはじめ神経、精神、内分泌(ホルモン)、代謝、心臓など循環器、腎臓など泌尿器、消化器、血液・腫瘍、皮膚病など多岐にわたって診ています。
開業の小児科医は病気に関しては、救急を含めなんでも屋さん的なところが求められており、それに答えられるように努力しています。病院の小児科医は専門的な知識と、緊急性を帯びた状態に対しても対応を求められていますし後輩の指導および教育を行わなくてはいけません。大学病院の場合は、さらに学生の教育や研究が加わります。開業医はそれらを経てなるわけですが、どの小児科医も多忙な毎日であることは変わりません。
次回へ続く…
文/長尾小児科 長尾正明先生