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女性のうつ病
こんにちは。浜松市の保健師です。
2010年も残すところあとわずか。
我が家では「今年の我が家の10大ニュース」を、毎年12月31日の夕食時に家族で出し合うのが恒例です。
毎年、そんなに大きなニュースがあるわけではないのですが、1年を家族で楽しく振り返る材料としては結構いいものだと思っています。2010年の私自身のニュースに 「プチうつ病になりかけたか・・・」 ということがありました。
今でこそ、だいぶ元気な気持ちになってきましたが、原因はいくつかあったことは自分でも振り返ることができます。原因はともあれ、どんな症状だったかというと、少しのことで涙が出たり、イライラして主人に当たり散らしたり、毎日頭痛や内耳痛が常に続き、やる気が低下したり・・・なんてことがあったのです。自分でもこれは少し休養が必要だなと思っていました。
そんな時に、家族や周囲の人に話をきいてもらったり、家事を手伝ってもらったりと少し楽をさせて
もらい、今は自覚症状も随分減り少し余裕が出てきました。周囲の助けがあったことを本当にありがたく思い、素直に助けをもらうことの大切さを実感した出来事でした。
女性は一生のうちでうつにかかる割合は8%。男性と比べると約2倍も多いという報告があります。
その一因として、女性ホルモンの影響があげられます。
月経、妊娠、出産、育児、更年期・・と女性のライフステージは、女性ホルモンの変動の連続。
私も更年期はまだ経験していませんが、第2子を出産した後にはマタニティーブルーになりましたね。
ほんの些細なことで涙があふれてきて、何でも自分を責めてしまいたくなるような気持ちでした。
産後2週間くらい経過する中で、そんな気持ちもすっかり忘れて育児休暇を楽しんでいましたが。
マタニティーブルーは約半数の産婦が、産後うつ病も約10%の産婦が経験すると言われています。
けっして珍しいことではないのです。
【こんな症状があったら要注意】
・わけもなく涙もろくなる ・物事への関心が薄くなる ・イライラする ・気分が沈む ・集中力が低下する
【対処方法】
・ 夫や家族に頼めることは頼む。
・ 家事等手抜きをする自分を許す。(自分自身を責めない)
・ 気分転換をする。例えば、子どもを預けて美容院、ショッピング、散歩、ママ友とおしゃべりなど。
・ 身体を休める。リラックスする。(音楽やアロマセラピー等の活用)
☆ 「SOS」を周囲の人に出すことがまずは大事☆
※症状が悪化したり1か月以上症状が続く場合は受診をおすすめします。
また、浜松市健康増進課・各区健康づくり課等に相談窓口(平日の8時30分~17時)があります。
お気軽にお電話いただければと思います。
人に話をするだけでも随分気持ちがすっきりすると思います。
特に、引っ越してきたばかりで近くに知り合いがいないとか、ひとり親で協力者が家にいない等の場合は、よりひとりでがんばってしまいやすいので、早めにSOSをどこかに出すことが大切ですね。
そんな時にはぜひ、浜松市の相談窓口にお電話ください。
早めの対処が肝心。
2010年「我が家の10大ニュース」1位は・・今年最後の楽しみです。