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年の差なんて
「年の差なんて」と子育てにおける兄弟・姉妹の年齢差をあなどることなかれ。実際、2人の子育てをしてみて、年齢差こそ、子育ての負担感をもっとも左右する要因なのではないかと密かに思っていたりします。
どういうことか、我が家の兄弟を例にお話しすると、うちの場合は、2歳差です。2歳差ということは、下の子どもが生まれたときに上の子どもは2歳ということです。当たり前ですが(汗)。そして、「これが意味していることは何か!?」というと、それは「まったくもって我慢できない子を二人一気に抱えるということ」です。
保育園に行ったことがある人なら分かると思いますが、2歳さんと3歳さんのもっとも大きな違いは昼食場面でみられます。3歳さんは、みんなで「いただきます」と言って食べるはずです。なぜなら、他の子の準備を「待てる」から。でも2歳さんは、準備できた子から食べ始めている場合がほとんどです。なぜなら、待ってられないからです。
ということで、2歳差の子を一人の大人で見ることはなかなか至難の業です。大げさに言えば、「一人の子の面倒をみることが、一人の子を泣かすことを意味する」可能性が大だからです。自分が2人以上育てた経験から、簡単に「2人くらい育てられなくてどうするの?」と言っている人!「他の家でも当たり前のようにやっていることが、なぜできん!?」と父親を名乗っている人!年齢差の問題、忘れてませんか。
要するに、子育てを語る上で大切なのは、「何人育てたか」ではなく、「何歳差で育てたか」ということなのかもしれません。私たちは、自分が子育てをしたことがあるから、子育て中の人にアドバイスできると安易に考えがちです。しかし、同じ人数の子どもを育てたとしても、その年齢差によって、経験の内容はまったく違っているかもしれません。人にアドバイスするときは、謙虚でありたいものです。
ところで、我が家も「夜泣き男」の次男と、なんでも「自分が!自分で!自分の!」の「自分三段活用」の長男と怒濤の1年を過ごし、先月末、長男がようやく3歳になりました。そんな彼の園の先生が、先日、書いてくれたお便りに以下のようなエピソードが載っていました。
お地蔵さんのところで散歩中。長男くんが、お友だちに砂をかけてしまい、先生から「お友だちくん、お砂をかけられちゃイヤだぁ~だね、長男くんかけないでね」と伝えたら、そう言われたことで、プンプンになった長男くん、涙に。そして、すぐに近くのお地蔵さんに行き、その時のキモチを聞いてもらうかのごとく「なむなむ」と(泣きながら)。「長男くんも困っちゃったねー」「今度はやんないでね~」と伝えているよ。
何とかキモチを立て直そうとする姿に、親としては「一山越えたか!?」と思いたくなるようなエピソードです。