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発達障害について~助産師たちのつぶやき~

助産師たちのつぶやき

近年発達障害が増加していると言われています。疫学的な事実として証明されてはいませんが、一般的な印象としては増加しているように思えます。一般の人たちの間でも、「発達障害」や「アスペルガー」という言葉が使われるようになってきました。ただ、これらが、医学的な妥当性を持って口にされているかどうかは疑問です。

発達障害は、どこまでを疾患とし、どこからを治療対象と考えるか、そもそも発達障害は元来誰にでもある程度見られる症状が極端になったのであり、認知の多様性と捉えていけばよいと思います。
まず、障害という用語は適切なのでしょうか、不適切なのでしょうか。社会的生活においては、当事者の不利益となるのであれば、使用するべきではないと考えます。一方医学的には、「障害」と捉えることで、治療が開始されるという側面もあります。

冒頭でも言ったように発達障害に見られる症状は、ある程度は誰にでも見られるものです。それが、極端となった場合に「障害」と診断されますが、健康と疾患の間がはっきりしているわけではありません。また、疾患は医療が作り出したものという論考もあります。「特別なケアを必要とする子ども」を、疾患を有する存在と捉えるかどうか議論は絶えませんが、当事者としての児童と家族にとって、それが大きな負担となる場合がある事は事実です。そして、その苦悩は当事者にしかわからず、一方でこれに対する医療介入が有効であることも多く、それは、ご家族の支援に繋がります。

もし、悩んでいることがあったら、かかりつけ医や健診、発達センターや地域の相談窓口、学校などで相談してみるのも良いかもしれません。心配なことは一人で抱え込まないでくださいね。

文/浜松医療センター 助産師 竜崎千明 

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