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帝王切開は立派なお産~助産師たちのつぶやき~

助産師たちのつぶやき立春とは名ばかりの厳しい寒さが続いていますが、皆さまはどのようにお過ごしでしょうか。

いきなりですが私のヒストリーを紹介させてください。私は24年前浜松医療センターで生まれました。16年前浜松医療センターで弟の誕生に立ち会い助産師になる夢を持ちました。そして今夢が叶い浜松医療センターで楽しく助産師として働いています。ここ最近は子どものころの友人が浜松医療センターで出産し、私もいつかこの病院で自分の子どもを産むことができたら良いなとホワホワ考えています。働いている私が言うのも変ですが、先生もスタッフも優しい愛のある素敵な病院です。

私の話が長くなってしまいましたね。今回は帝王切開についてつぶやきたいと思います。帝王切開という言葉は誰もが聞いたことがあると思います。日本では出産する5人に1~2人が帝王切開を行っています。帝王切開には予定と緊急の2種類のケースがあります。予定帝王切開とは逆子や、前回が帝王切開、前置胎盤、多胎、お母さんに疾患がある場合など、事前に出産の日を決めて行う帝王切開のことです。緊急帝王切開とは、赤ちゃんの状態が悪く早めに出産したほうが良い場合、お母さんの状態が悪くなった場合、帝王切開をする日より早く陣痛がきてしまった、破水してしまった場合などに緊急で行われる帝王切開のことです。経膣分娩の予定の方でも赤ちゃん、お母さんの状態によっては帝王切開になることがあります。

私は帝王切開を行った方で時々聞く気になる言葉があります。それは「帝王切開でごめんね。」「下から産んであげなくてごめんね。」「私は陣痛の痛みに耐えていない」という言葉です。その言葉を聞くとすごくショックです。私は帝王切開を行った方は本当にすごいと思っています。手術をするということは、お母さんにもリスクがあることです。自分が病気でないのに赤ちゃんのためにお腹を切り手術することは簡単にできることではないと思います。お産後もお腹を切った後なのに1日経てば赤ちゃんを抱っこし、授乳をし、育児をします。私は少し手を切っただけでもしばらく大騒ぎし、やらなくてはいけないことを後回しにしたりしてしまいます。

帝王切開を行ったお母さんには自分のためではなく赤ちゃんのために頑張ったことをもっと誇りに思って欲しいです。自信を持って育児をして欲しいです。家族の方にもお母さんにもっと「赤ちゃんのためにありがとう」と褒めて頂きたいです。帝王切開を行った方、これから帝王切開をする予定の方、帝王切開は立派なお産です。私は影ながら応援しています。

文/浜松医療センター 助産師 石田 ひかる

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