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紫外線とスキンケアのお話~助産師たちのつぶやき~

助産師たちのつぶやき梅雨が明け、本格的な夏の到来ですね。公園の噴水でびしょ濡れになって遊ぶ小さなお子さんたちをみるとほほえましく思います。私は田舎育ちで、夏になると川に連れて行ってもらい冷たい水の中で泳いだり、庭先で花火をしたのを思い出します。夏休みは、1日中遊びまわって、日焼けで真っ黒でした。そんな外遊びが大好きだった私も年齢を重ねるにつれ、インドアになり、今では日差しを浴びるだけでも疲れを感じてしまいます。

皆さんは出かける時にどんな対策をとっていますか。私は、日焼け止めだけでなく、日傘やアームカバーを愛用し、こまめな水分補給と日焼け防止を心がけています。強い紫外線を浴びると、日焼けによる赤み(日焼けによるやけど状態)から、肌老化の加速、皮膚がんまで、肌に様々な影響を受けることが知られています。気象庁の情報によると、静岡は日照時間が長いため、4月から9月頃は特に強い紫外線が降り注いでいます。そのため、一年中対策をとっている方も多いと思います。また、小さなお子さんにとっては、強い日外線を浴びると火傷のようになってしまうこともあり、お出かけの際は日焼け対策が必要です。最近では、新生児から使える日焼け止めが種類多く販売されているのを見かけます。また、ベビーカーに乗っている赤ちゃんたちも帽子やレッグカバーを着用し、しっかり日焼け対策をされているのを見かけます。

しかし、私たちの体にとって紫外線は害になるだけではないようなのです。私たちの体にはビタミンDという栄養素が存在します。ビタミンDは魚や卵、きのこに多く含まれますが、ほとんどは日光浴により体内で作られます。このビタミンDは小腸や腎臓でカルシウムやリンの吸収を促進する働きと、それによって血中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨を作る働きがあります。成長期のお子さんだけでなく、大人にとっても重要な栄養素ですよね。また、ビタミンDは骨を作る働きだけでなく、免疫バランスにも重要な役割を果たしているようです。ビタミンDが不足している人はアレルギーの予防や治癒に必要な調整性T細胞が少ないことが分かってきたそうです。また、母乳にはビタミンDが含まれる量がとても少ないため、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーになりやすいことが確認されています。ビタミンD不足=アトピーや食物アレルギーの原因というわけでないですが、気になる内容ですよね。

散歩ビタミンDは紫外線が皮膚に当たることで生成されるので、日焼け止めを塗ると生成される量が減少してしまいます。1日に必要なビタミンDの産生に必要な日光浴の時間は、地域や季節によって異なるそうですが、茨城県のつくばでは、7月の晴天の日の正午頃なら3.5分、同条件の12月なら22.4分だそうです。この時間は大人が顔と手の甲を露出した場合の時間なので、お子さんの場合は3~4倍程度の時間が必要と考えるといいかもしれません。この時期なら朝や夕方の涼しい時間にお子さんを連れて20分~30分程度のお散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。

文/浜松医療センター 助産師 山本記佐

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