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アレルギーかどうかはどうやって診断するの?

西田光宏先生

質問

子どもに、鼻水が出る、咳が続くなどの症状があるとき、アレルギーかそうでないかがわかりません。病院ではどうやって診断するのですか?

答え

アレルギー反応は、皮膚や胃腸や呼吸器などの、いわゆるバリアの免疫反応(外側から病原菌が体内に入らないように、体を防御する働き)です。皮膚なら湿疹、胃腸なら嘔吐と下痢、呼吸器なら咳と鼻水などがアレルギー症状です。
これって、困ったことにウイルスの嘔吐や下痢、カゼによる咳やゼイゼイと同じですよね。なかなか下痢が治らないとか、なかなか咳がよくならないので、アレルギー専門医を受診したらアレルギー関連の下痢だった、猫アレルギーだったなどのことが、稀ですがあります。これらの区別は、簡単ではありません。とくに、できる検査が限られている乳幼児では、なかなか難しいです。

こんな場合に、アレルギーの専門家は、症状の様子や症状が悪化する状況などを詳細に聴いて、それがアレルギーで説明できるかどうかを考えます。例えば、特定の食品が含まれる食事をしたときだけに症状が出やすい、ダニやペットのいる環境にいると症状がひどくなりやすい、などです。最近は百日咳が流行していますが、百日咳の場合は、夜間に苦しい咳が連日出ます。しかし、よくよく咳の様子を聞くと、その咳は、顔を真っ赤にして連続して出る咳で、咳と咳の間にヒュー音が混ざるなど、喘息の咳とはちょっと違っています。

検査は、症状が反復する、なかなか治らないなどの、アレルギーが疑われる場合に、多くの中から必要な検査を選択して行います。検査内容は、皮膚、胃腸、呼吸など症状のある部位により異なります。ある一つの検査をしておけば、アレルギーがわかるなどの魔法の検査は存在しません。かかりつけ医と相談し、簡単に診断がつかない場合は専門医を紹介してもらうとよいでしょう。

浜松医療センター 副院長 西田光宏先生

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