TOPぴっぴのブログ子育てのヒント妊娠・出産患者の気持ちを知ること 助産師たちのつぶやき

子連れでおでかけ

子育てのヒント

特集記事

お気に入り

患者の気持ちを知ること 助産師たちのつぶやき

hint_josanshi.png3月に入り日ごとに暖かさが感じられる季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか。春が近づいてきましたが、新型コロナウイルスにはまだ悩まされる日々が続いています。皆様体調には気をつけてお過ごしください。

私事にはなりますが、私は2月に初めての手術を経験しました。これまで助産師として患者さんと接したことはあっても患者になることや手術を受けるのは初めてで入院が決まった時はとても緊張したことを覚えています。入院しいざ大部屋で生活をしてみると、赤ちゃんが泣き続けているけど看護師に助けを求めることができないお母さんがいることに気づくことや看護師さんに言いたいことがあるけれど言い出すことが難しい場面がしばしばありましたし、これまで当たり前に見てきた患者さんはこのような気分で術後を過ごされていたのかなど患者目線からしかわからないことがあることに気づきました。

私たち、看護師・助産師は患者さんたちによりよい入院生活を送っていただけるよう意識して看護を提供しています。しかし、様々な業務がある中で勤務時間内に起こっている全てのことを把握することができていないのが現状であると感じています。患者さん達が生活する中で何か気になる点や改善点があれば発信していただきたいと思っていますが、看護者に対して申し訳なさを感じてしまったりして言えない方が多いと思います。そのためこれから働く際にはこちらから困っていることはないかなど患者さんへ確認していくよう心がけていくようにしようと思いました。

入院生活また看護を提供するにあたってこの方法がやりやすいだろうと患者さんに提案していた方法が自分でやってみたら実はやりにくかったことなど実際に自分でやってみてわかった点も多くあり、沢山の患者さんがこのようにやっているからといって必ずしもこれがやりやすいわけではないという気づきもありました。これからは患者さんたちと相談しつつケアを提供して行きたいなと思っています。

1週間程度の短い患者体験ではありましたが沢山のことを学ぶことができ、勉強になる良い体験でした。この経験を今後の看護に活かしていけたらいいなと思います。病院で働く助産師・看護師の中には入院や手術をしたことない人もおり、気持ちに気づけないこともあります。他人と生活する中で我慢しなければならないことはありますが、一生に一度の出産という大切な場面がより良い思い出に残るように自身が悩んでいること、困っていることがあれば遠慮無くスタッフに相談してみてくださいね。

文/浜松医療センター 助産師 彦坂結香

カテゴリー

このカテゴリの記事

子育てのヒント
を検索

このページの先頭へ