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マタニティライフ、楽しめていますか 助産師たちのつぶやき

助産師妊娠期間は十月十日と言われます。多くの妊婦さんが自分の妊娠に気がつくのは、おそらく妊娠6~7週頃でしょうか。予定日くらいに出産すると考えると、おなかの赤ちゃんと一緒に過ごす日々はおよそ8か月です。
みなさんは8か月は長いと思いますか、それとも短いと思いますか。出産を終え、我が子をその胸に抱いた瞬間から子育てが始まります。子育てはその子が自立するまでの20年以上ずっと続いていくことを考えると、おなかの中で動く我が子を身をもって感じることができる8か月間はとても短く、また貴重な時間かもしれません。長い子育て期間に入る前の貴重なマタニティライフを、みなさんはどのように過ごしていますか。子供が生まれたら自分の時間がなくなるから今のうちに遊んでおこうという考え方も悪くはないと思います。不節制はお勧めできませんが…。

これは私の個人的な考え方ですが、マタニティライフとは自分と向き合うよい期間なのではないかと思います。自分が妊娠したと気づいた時、嬉しさの半面にほんの少し戸惑う気持ちはなかったでしょうか。たとえば、新婚で「もう少し2人きりの生活がしたかったな」とか「自分はちゃんと母親になれるのかな」とか。その思いは人それぞれだと思いますが、妊娠によって考えさせられることはたくさんあったと思います。そして、これから出産までにもまた新たな悩みが出てくるかもしれません。しかし、「母は強し」といわれる通り、妊婦さんは赤ちゃんのことを思い様々な障害をクリアして母親になる準備をしています。しかし、赤ちゃんのためと言い聞かせ、自分が無理をしてストレスを溜めてしまうのもどうでしょう。母体の精神的な変化はおなかの中の赤ちゃんにも伝わると言われています。また、ストレスが溜まったままで育児を始めても、なかなかうまくいかないものです。そんなストレスフルな状態にならないためには、妊娠期間を通して様々な出来事と直面していく中で少しずつ自分のコントロールの仕方に気づけると良いのではないでしょうか。自分はどこまでは我慢ができるのか、自分がリラックスできるのはどんな時か、うまく手を抜いて楽する方法やストレス発散する方法など、無理をしない自分らしいマタニティライフの過ごし方を見つけてみてください。

これからの出産や育児のことを考えるといろいろと不安があると思います。しかし、おなかの赤ちゃんと対話してたり、旦那さんや周りの家族とうまく付き合って楽しいマタニティライフを過ごすことで、出産や育児をうまく乗り越えるヒントが見つかるかもしれません。おなかの赤ちゃんは本当にパパやママの話をよく聞いていますから、ご両親の希望通り週末に生まれてきてくれたり、パパが病院に到着するまで生まれるのを待っていてくれたり、そんなビックリするような出産シーンを私はたくさん見てきました。そして、出産や育児を乗り越えていくためには、妊婦さん自身の体力や精神的な強さも必要ですが、やはりご家族のサポートも不可欠です。普段、仕事が忙しくてあまり会話ができていないご夫婦がいたら、赤ちゃんの話題などで夫婦の会話をする機会を増やし、自分の両親とあまり仲が良くないという人がいたら、これを機に出産や育児のことなど少しずつ話をしてみてはいかがでしょうか。
みなさんが自分らしく、無理のない楽しいマタニティライフを過ごすことで、よりよい出産・育児につながっていくよう願っています。

文/医療センター 助産師 佐藤由香理

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