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命のはじまり 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき

暖冬も過ぎ去り、すっかり春真っ只中の季節となりましたね。新年度を迎え、色々な場所で新しい春風が舞っているこの時期、皆様も慌ただしくお過ごしでしょうか。

さて、今回は命の始まりのことをお話したいと思います。皆さんは、自分たちの命が始まった時の大きさがどのくらいか知っていますか?命のもとである受精卵は長さ0.06ミリの精子と、直径0.2ミリの卵子が受精してもので、シャープペンの先でチョンとつついた大きさくらいです。そこから受精して40日ほど経って、大豆くらいの大きさになります。

女性は、驚くことに赤ちゃんとしてお母さんの胎内にいるときから、すでに約700万個の卵子になるもとを持っています。そして、成長し閉経するまで、一生を通じて排卵される成熟した卵子の数は約400~500個といわれています。排卵された卵子の寿命は24時間くらいのため、この間に精子と出会わなければ、受精卵にならずに月経となりこの卵子は寿命を終えます。

出会い

男性は、思春期になると精子が作られ始めます。精子は、女性の体内では3~7日の寿命しかありません。女性の排卵の時期は限られているため、卵子と出会うことが出来るのは1か月のうち数日だけになります。様々な試練をくぐり抜け、たった1つの精子が卵子と出会い、受精卵となります。数百個の卵子と数億個の精子が命のもととなるわけです。しかし、受精卵はみな着床できるわけではなく、4分の1程度の確立でダメになってしまいます。そして、せっかく着床しても、生まれるまでの約280日間、子宮の中で大きく成長し無事生まれてくることができる割合は、着床できた受精卵のうち3分の2くらいです。

生命の始まり、そしてその誕生は、奇跡的なほんのわずかな可能性から生まれたものなのです。そう考えると、私たちがこの世に生を受け、そして今ここに存在している命というものが、いかにすごいことかというのが感じられますね。自分や家族、周りの人たちの命を大切に、輝かせていきたいですね。

文/浜松医療センター 助産師 森三和子

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