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未来につながる看護のために 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき皆さん、こんにちは。この社会情勢で緊張感を持った生活が続く中、毎日大変な日々をお過ごしのことと思います。まだまだ暑い日が続き、夏の疲れが出る頃ですが、体調はいかがですか。

当院では、新型コロナウイルス対策を実施した上で、出産直前のみ同居家族の方1名の立ち会い分娩を行っています。新型コロナウイルスが流行する前は、立ち会い出産希望の家族の方は、分娩進行中から寄り添ってもらうことができました。一生懸命に腰をマッサージする家族の方の姿が、今となっては懐かしい光景です。助産師がなるべく産婦さんに寄り添いケアを行ってはいますが、家族の方のサポートには及ばないと感じています。

当院には、看護師や助産師を目指す学生が実習に来ています。看護学生の中には、男子学生もいます。私は、学生を指導する立場として、カンファレンスで様々な学生の意見を聞く機会があります。

看護実習

ある男子学生さんのカンファレンスでの話がとても印象に残っています。分娩見学をした感想を聞くと、その学生さんは号泣し始めました。少し落ち着いたところで話を聞くと「自分もこうやって産まれてきたのか」「母親はこんなにも苦しんで子どもを産むのか」と学生さんが言いました。「苦しむお母さんの姿を見て、こんなに苦しんで自分を産んでくれたお母さんにもっと感謝をしないといけない」と思ったそうです。こんなにも純粋に感動している男子学生さんを見て、実際に分娩を見ることのすばらしさを実感しました。やはり実際に見て感じることや、経験できることに勝るものはないと思いました。そして、自分自身が助産師を目指すきっかけとなったのが、分娩見学をしたときの感動からだったことを思い出しました。だからこそ、なるべく実習中にお産の見学ができればいいなと日頃思っています。実習中、お産の見学や、産褥の経過を見させて頂きたいとお願いをすることがあります。私たち医療従事者には、これからの医療を支える担い手を育てていくという責任があります。未来の看護職を育てるために、学生の実習にご協力頂けたらありがたいです。学生を快く受け入れてくれるお母さま方には感謝の気持ちでいっぱいです。

赤ちゃんが産まれるまでの間、とても緊張感に包まれています。この緊張感は、何年助産師としての経験を積んでも変わりません。しかし、赤ちゃんが産まれた瞬間、一気にその場の空気が変わります。産声を聞いた瞬間、その場にいるみんなが感動に包まれます。実際に見るということは、言葉では表せない、動画や写真では感じることのできないすばらしさがあります。お産は人それぞれ違うので、産まれた後も、緊迫した状況が続く場合もあります。赤ちゃんが元気に産まれてきてくれることは奇跡です。元気に産まれてきてくれたことに感謝、頑張って痛みに耐え、お産を乗り越えてくれたお母さま方に感謝です!

私自身も色々な方の支えや協力があって、仕事ができていると思います。日々、感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいと思います。

文/浜松医療センター 助産師 鈴木美賀

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