けいてぃーは、“じぇおぽりす”という町の道路管理部で働く赤いトラクターです。
夏の間は、ブルドーザーをつけて道路を直し、冬の間は除雪機をつけて道路の雪を片付けます。
道路管理部の人たちは、どんな難しい仕事もやってのけるけいてぃーのことを自慢に思っていました。

はたらきもののじょせつしゃけいてぃー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

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ばーじにあ・りー・ばーとん
福音館書店
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ある冬、”じぇおぽりす”のまちに大雪が降ります。雪に包まれ、町の機能はすべてストップしてしまいます。その中、けいてぃーだけが雪をかきのけ、町を進みます。
「たのみます！」行く先々で町の人が、けいてぃーに助けを求めます。
けいてぃーは「わたしについてらっしゃい」と、勇ましく進みます。

途中で少しくたびれますが、難しい仕事ほどやりがいを感じるけいてぃーです。決して仕事を投げ出したりしません。けいてぃーが、町中すっかり雪かきをしたおかげで、皆にはいつもの生活が戻ってきました。けいてぃーは、大事な仕事をすべて終え、満足気にやっとうちへ帰って行きます。

子どもは、けいてぃーと一緒に大きな仕事を成しとげた気持ちで満たされることでしょう。
おはなしを楽しんだ後は、ページ周りにぐるりと描かれた細かな絵や、じぇおぽりすの地図、そしてけいてぃーが雪かきした道すじも、じっくり親子で見て楽しむことができるでしょう。
寒い季節に読みたくなる一冊です。