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がたんごとんがたんごとん
「がたんごとんがたんごとん」のリズムにのって、小さな汽車がやってきました。すると、哺乳びんが待っていて「のせてくださーい」。汽車は止まり、哺乳びんが汽車の一番うしろの荷台に乗りました。
そしてまた、「がたんごとんがたんごとん」と走って行くと、コップとスプーンも待っていて「のせてくださーい」。コップとスプーンは汽車のまん中の荷台に乗りました。
次に待っていたのはりんごとバナナ。汽車の一番前の荷台に乗りました。これで汽車の荷台はいっぱいです。
また走って行くと、今度は、ねことねずみが手をあげて待っています。さあ、汽車のどこに乗るのかな?
福音館書店
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毎日の生活のなかで赤ちゃんにお馴染みのものが、走ってきた汽車に次々と乗って行くという単純なくり返しですが、わかりやすくシンプルな絵とリズミカルなことばで、幼い子どもたちをじゅうぶん楽しませてくれます。ページをめくると汽車が進んで、お話も次々に進んでいくという展開が、子どもたちを引きつけるのでしょう。
そして、この絵本でさらに注目していただきたいのは、汽車にも哺乳びんにもコップにも登場するものみんな、それぞれの顔にやさしい目や口が描かれていることです。ただ線と点だけなのですが、がんばって走っている汽車や、汽車を待つものたちのうれしそうで満足げな表情がよくわかって、心がホッとあたたかくなります。
この絵本は、ルピナスの赤ちゃん絵本教室でもよく読みますが、とても人気があって、絵本を取り出し表紙をみせると同時に、
「わあ、○○ちゃん、きしゃぽっぽの絵本だよ~」
と、ママがおひざの赤ちゃんに声をかけます。赤ちゃんたちもニコニコ顔でよく聞いています。そしてパパやママもいっしょになって「がたんごとんがたんごとん」のリズムにあわせて楽しんでくれるんですよ。
文/子どもと絵本ネットワーク ルピナス 副代表 島田洋子さん