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だむのおじさんたち
山奥の谷川をおじさんたちがのぼってきました。
やがて大きなダムを作ることになり、トラックやブルドーザー、
おじさんやおにいさんがやってきて、いよいよ工事がはじまります。
“やまの けものが ねている よふけ、
ふくろうが、じっと みている よなか、
おじさんたちは ねむらない。
おきています。
うごいています。
はたらいています。”
ダムの工事を見守る動物たちの姿は
工事の大きさや険しさと、
はたらく人々の様子を子どもたちに伝えてくれているようです。
“おじさんたちの ことばは らんぼうです。”
“らんぼうで こわくて ― やさしいです。“
“とうとうだむが できました。
おじさんは、じっと だむを みています。“
ダム建設の方法や使われる資材・重機をわかりやすく、正確に描くいっぽうで
建設に従事する人々を身近に感じられ、
様々なことを想像することができるように作られた絵本です。
同じく加古さんの作品で、小さな流れがやがて大きな川となり海へと注ぐ、
川と人間のかかわりを描いた科学絵本『かわ』もあわせておすすめします。
『だむをつくったおじさんたち』が、“ダムはどうやって作られるの?”という興味を
満足させてくれる絵本であるのに対し、“ダムはどうしてあるの?”という
興味に応えてくれる絵本だと思います。
文/浜松市立佐久間図書館 長谷川陽子
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