パパママインタビュー

産院選びのポイントは?

2018年1月17日

赤ちゃんイメージ

出産はママはもちろん、生まれてくる子どもや家族みんなにとって大きな出来事であるだけに、どこで産むかは慎重になりますね。
日本全国では産科不足が深刻な地域もある中、浜松市は周産期母子医療センターを備える大きな病院から個人の助産院まで「産める場所が選べる」恵まれた地域だと言えます。
では、浜松のママたちは、どんなことを重視して産院選びをしているのでしょう?
3年以内に出産を経験したママ&妊娠中のママを対象にアンケートを実施したところ、297件もの回答をいただきました。ママたちが実体験にもとづいて語る意見の数々は、これから出産する新婚さんやプレママたちも、ぜひ参考にしたい内容です。

アンケート実施期間 平成29年12月1日~平成29年12月31日
回答総数 297件

全体の約半数が「総合病院・大学病院」で出産。うち約半数が健診を連携医院で受けている。

浜松市内では、総合病院5か所、産婦人科専門病院1か所、産婦人科医院7か所、助産院4か所の計17か所で出産ができます。分娩を扱わない産婦人科医院では、妊婦検診のみを実施し、連携病院で出産をする「産科オープン・セミオープンシステム」がとられています。そのため、「総合病院・大学病院」で産んだ人の内訳をみると、同じ施設で健診から出産までした人と、健診は近くの産婦人科等に通い連携病院で出産をした人が約半々でした。「産婦人科医院・クリニック、産婦人科専門病院」で産んだ人は、里帰り出産の人を除けば、ほとんどの人が同じ施設で健診から出産までしています。

Q1出産した施設の種類

みんなが「産院選びで重視したこと」は?

産院選びで重視したこと

「何を重視するか」で異なる、産院選びの傾向

「総合病院・大学病院」を選んだ人は、「高度な医療への対応」を最重要視し、「産婦人科医院・クリニック、産婦人科専門病院など」で産んだ人は、「口コミや評判」を参考に「自宅や実家からの近さ」や「個室がある」ことを最重要視して決めている傾向があります。

 産院選びで最も重視したこと(総合病院・大学病院)

産院選びで最も重視したこと(産婦人科専門病院・クリニック)

ママの考え方で変わる選択肢 「近さ」「安心」の他にも気にしたいポイント

「これから出産を控える妊婦さんに産院選びをアドバイスするとしたら何が一番重要だとアドバイスしますか?」という質問に対しては、どのママからもたくさんのアドバイスが寄せられました。「自宅や実家からの近さ」「高度な医療に対応している」の2項目を挙げた人が多いのは当然とも言えますが、それ以外のさまざまな条件については、ママの考え方次第で大きく分かれました。中でも「母子同室」「母乳育児」については、それを希望した人とそうでない人とで大きく意見が分かれました。

何かあってもすぐ行ける「近くの産院」が安心

自宅や実家から近く、何かあってもすぐに駆け込める安心感は他に代えがたいものがあります。また、妊娠初期につわりが重い妊婦さんにとっては、通院が楽なことも大きなポイント。

陣痛の中病院に行くのは大変で、気持ちも不安になるため、出来るだけ早く病院に行ける場所が良いと思う。自宅から近いところで良かった。(産婦人科病院・クリニック)

何かあった時すぐに産院に駆けこめる安心を重要視して、家からすぐ通える産院を選びました。妊娠中、思いがけない出血、お腹の張りにびっくりしましたがすぐに通うことができました。(産婦人科専門病院)

もしもの時に安心できるNICUなど「高度な医療」

最初からハイリスクであることがわかっている妊婦さんだけでなく、途中からリスクが発生した妊婦さんや、初めてのお産で不安に思う妊婦さんなどが、高度な医療が可能であることを重視しています。

高リスク妊婦だったためNICUなど設備がしっかりした総合病院を選びました。健診の待ち時間は長くて少し大変でしたが、何かあっても対応してもらえる、という安心感を持って出産できました。(総合病院・大学病院)

妊娠経過などにもし異常が出てきた時に、高度な技術や知識のもとに診察してもらえて、母体だけでなく、胎児の異常にも対応してもらえることが一番大切だと思います。(総合病院・大学病院)

夜泣きもトイレも「個室」なら気兼ね不要

産後数日間の入院生活を、大部屋ではなく個室で過ごすことのメリットを語るママも多くいました。個室利用については、費用の問題や、病室に空きがあるかどうかの問題もあるので、必ずしも希望通りとはならないようです。

母子同室で退院前に赤ちゃんのお世話に慣れることができ、夜中に赤ちゃんが泣き叫んでも他の患者さんに気兼ねする必要がなくよかった。 また、出産後は会陰切開の傷でトイレに行くのも覚悟がいる。 個室の部屋にトイレがあって好きな時間に簡単に行けて、こもっていられるのは地味に助かった。(産婦人科病院・クリニック)

自分がリラックスできる空間を選ぶのが一番大事だと思います。周りに気を使わずにいられる個室病室は産後の大変な体調でも子供の可愛さ・世話の練習に集中していられて良い思い出になりました。(産婦人科専門病院)

「母乳育児」や「母子同室」。希望する?しない?病院の方針を確かめて

ママたちの間で意見が分かれたのが「母乳育児」「母子同室」をすすめているかどうか。これについては、事前に病院がどのような方針かを聞き、自分の希望に合うかどうかを考えておけば「こんなはずじゃなかった」と後悔することが防げるかもしれません。

母乳育児を希望していたので、産後のおっぱいケアを十分にしてくれる病院でほんとに良かったと思っています。(産婦人科病院・クリニック)

母乳育児にこだわる病院は、入院中辛いかもしれません。産後、すぐにおっぱいがたくさん出るわけじゃないから何度も吸わせないといけないし。入院中は、無理せず体を休められる環境の病院がおすすめです。(産婦人科病院・クリニック)

母子同室のため夫も気兼ねなく子供に会って世話の練習ができ、自宅に戻ってからの流れが良くなり助かりました。(産婦人科専門病院)

母子同室が強制ではなく、お母さんの体を優先して赤ちゃんを預かってくれることもありがたかったです。(総合病院・大学病院)

「待ち時間」が長いと妊婦健診がいつも大変

病院の規模や受付のシステムにより、待ち時間の長さは大きく違います。中には、「妊婦健診は待ち時間の短い産婦人科医院で、32週以降は総合病院にしました」というママもいました。

総合病院で出産しましたが、駐車場に車を停めるのが大変(更にそこから病院まで歩く距離が長い)なのと、診察の待ち時間が長いのとで、健診が半日がかりでした。(総合病院・大学病院)

家から近くて待ち時間の短い産院だったので、体調の不安定な妊娠中の健診も楽に受けることができて、とても助かりました。(産婦人科病院・クリニック)

スタッフと「相性」が合わないと感じ転院を選択したママも

メンタル面も不安定になる人が多い妊娠期は、疑問や不安に丁寧に向き合ってくれる医師や助産師が大きな心の支えに。逆に、スタッフが素っ気なく、寄り添った対応をしてもらえなかったとする意見もあり、スタッフとの相性は大きなポイントです。

スタッフの対応も重要。一人目と二人目は違う病院です。一人目の時の看護士さんの言葉使いや対応が怖く嫌な思いもしました。二人目は病院を変え、看護士さんも先生も優しく楽しんで受診もでき、出産も安心して出来ました。今三人目妊娠中ですが、二人目の時と同じ病院で出産する予定です(産婦人科専門病院)

産後知りましたが、私が出産した医院は支援広場やベビーマッサージ教室があります。スタッフとして助産師さんがいて気軽に相談できます。出産よりも産後の方が悩んだりすることが多いと思うので、産後もフォローしてくれる医院は良いなと感じてます。(産婦人科病院・クリニック)

産院は最初に掛かったところで必ずずっと通い出産しないといけないわけではありません。口コミや評判を聞いて産院を選ぶのは大切ですが、「違うな」と感じたら転院をお勧めします。ただし、人気の産院は分娩予約がいっぱいになるのが早いとの事なので、情報収集や決断は早めがいいと思います。(産婦人科専門病院)

まとめ

回答したママの一人が「お産は人それぞれのため、産科の口コミは結局のところ、自分の体験をもってしてみないとわからないのが本当のところかなぁ」と答えてくれたように、何を重視するかによって産院選びは大きく変わってきます。あるママにとっては「この産院で良かった!」という選択も、他のママにとっては後悔が残ることがあるかもしれず、ご縁や巡り合わせによるところもあるでしょう。
肝心なのは、ママ自身がどんなお産にしたいかを事前にはっきりイメージできていること。そのためにどんな選択のポイントがあるか、今回のアンケート記事が参考になれば幸いです。

また、「どんなお産になっても母子ともに元気なら、それに越したことはないので、これから出産を控えている妊婦さん頑張ってください」とメッセージを寄せてくれたママも。周りのママたちはみんなお産の先輩です。知りたいことがあれば、先輩ママたちに直接聞いてみれば、きっといろいろなアドバイスを貰え、出産に対して前向きな気持ちになれますよ。

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