パパママインタビュー

里帰りか、自宅か。出産後どこで過ごす?

2018年9月24日

里帰りか、自宅か。出産後どこで過ごす?

出産前後に、実家に帰り産褥期までを過ごす里帰り出産に対して、里帰りをせずに自宅に戻るマイタウン出産も、近年増える傾向にあるようです。その背景には、祖父母世代の高齢化や就業率の増加、夫の育児参加意識が変わったこと、育児休暇が取りやすくなったことなどが挙げられています。では、浜松のママたちの実際のところはどうなのでしょうか?浜松市でここ5年以内に出産を経験したママ・パパに、出産後に過ごした場所について答えてもらいました。
産褥期を自宅で過ごした場合と、実家で過ごした場合それぞれのメリットやデメリットについて、経験談や意見もたくさん寄せられました。初めて出産するママはもちろん、2人目以降の出産を考えているママにも参考になりますよ。

アンケート実施期間 2018年8月1日~31日
回答総数197件

1人目よりも2目出産の時に増える「自宅」派

Q:子どもの出産のときに里帰りしましたか?

里帰りしたか? グラフ 里帰り、1人目2人目の違いグラフ

アンケートの結果を全体で見ると、自宅で過ごしている人は98人、里帰りしている人は99人とちょうど半分でした。内訳を見ると、1人目の時は里帰り出産が多いのに対して、2人目の時は自宅を選んだ方の割合が高いです。

Q:里帰りしなかった理由は?

理由として最も多く挙げられたのが「慣れている自宅で過ごしたかった」こと。慣れない環境で子育てをしてストレスを感じることなく、自分のペースで過ごせるのは自宅ならではのメリットです。他に多かった理由としては、祖父母世代の高齢化や就業率の増加により頼れないということや、兄弟の通園・通学があることが挙げられました。注目したいのが3番目に多い「新生児期から夫と一緒に子育てしたかった」という理由。最初が肝心、これからもずっとパパに育児参加してほしいというママたちの本音が伺えます。

(複数回答 n=98)
 里帰りをしなかった理由

産褥期は「実親頼み」派と「自力で頑張る」派がトップ2

Q:里帰りしなかった人は産褥期をどのように乗り越えましたか?

実親や義理の親に来てもらって乗り越えたという人が最も多いです。自分一人で何とかしたと答えた人も同じくらい多数いましたが、そのため無理をして体調が悪くなってしまったという回答も…。一方、パパが育休をとったという回答はおよそ20人に1人という割合。男性も育休をとりやすくなったとはいえ、全体から見ればまだまだ少数派です。

(複数回答 n=98)
 産褥期をどのように乗り越えましたか

<里帰り出産>はママの体が休まり、精神的な支えにも

実家は強い見方! ゆったり産褥期を過ごせる

はじめての育児で右も左もわからないママにとって、子育て経験者である親は頼もしい存在。産後でママの体が辛い時期に、心身ともに大きな支えになったという回答が多数ありました。

出産後1か月は、体の回復のため一日中パジャマで過ごすくらいで、と看護士さんに言われた。それができたのは、里帰りしたからだと思う。(6歳と3歳のママ)

1人目だったので、子育てをどうしたら良いか分からず、実母の存在が有り難かった。(2歳のママ)

初めは母乳も上手く出なくてメンタル的にもやられていたので家族に支えてもらえて良かった。抱っこ要員がたくさんいたのはありがたかった。(8か月のママ)

旦那の実家ととても仲が良く、産前から「おいでー!甘えてね!」と言われていたので産後1か月、旦那と娘と共に、旦那の実家でなんのストレスもなく過ごしました。(1歳のママ)

親のありがたみがわかる。孫との時間は親孝行にも!?

ママ自身も両親とが久しぶりに一緒の時間を過ごすことで親孝行の時間が持て、新しい関係性を築くことができたという意見も多数ありました。また、親戚や友達に赤ちゃんの紹介ができ、幸せな時間を過ごした人も多かったようです。

すごく久々に家族(自分の親)と暮らす時間を過ごせたのも貴重でした。お陰で子どもの頃の生活を思い出し、自分も両親から受けた愛情を子どもに注いであげたいと思いました。(1歳のママ)

驚いたのは父親が子どもを寝かしつけるのが上手だったこと!自分もあんな風に寝かしつけてもらってたのかなぁと思うのと同時に、父親がますます好きになりました。(2か月のママ)

実家の家族に可愛がられている我が子を見る瞬間が本当に幸せな気持ちになりました(1歳のママ)

親戚たちも産後のおめでとうをすぐに伝えに面会に来てくれて幸せいっぱいでした。数か月の親孝行でもあると思います。(2歳のママ)

パパが赤ちゃんと会えず、子育てを分かちあえない

里帰り期間中はどうしてもパパと赤ちゃんの接点が少なくなってしまいます。特に里帰り先が遠方だと、なかなか会いに来れずに、育児スタートにパパ参加でなかったという回答も。また、ママがいない家でパパ一人過ごすことに不安を感じる声もありました。

旦那はなかなか来れる距離ではなく、退院以降浜松に戻るまでの1か月半、1度しか会いに来れませんでした。(8か月のママ)

最初の大変さをパパに感じてもらえないことと、パパはあまり家事が得意ではないため家が散らかってしまったというのはありました。(4歳のママ)

夫が仕事帰りによると時間も遅いことで気を使ってなかなか来れないことが唯一のデメリットでした。(1歳のママ)

いつもと違う環境での子育てが大変

祖父母世代の育児の常識は現代とは違っていて困った…という意見の他にも、気を遣ったり、生活習慣の変化が理由でストレスが溜まったという声もありました。

家族がたてる物音や話し声で赤ちゃんが起きてしまう事がよくあり、私自身も神経質になっていたのもあってとてもイライラしてしまった。(6か月のママ)

家の中の寒さに耐えられず 更に体調を崩してしまった。(3歳のママ)

食事が普段家で出ているものと違うので、上の子は食べられなくて大変そうに見えました。(4歳と1か月のママ)

母は母乳じゃないため、おっぱいを常にあげていると、「またおっぱいあげてる。また?」といつも言われてストレスだった。生後1か月はみんなそんなもんなのに。(4か月のママ)

自宅に戻った後の生活に不安も感じる

一方、居心地が良すぎて帰ってからが不安、という声や、上の子の幼稚園や予防接種などで困ったという声もありました。

里帰りを終えてからの生活が心配でしかたがなかった。自宅で過ごして親にフォローしに来てもらう方が、生活にギャップが生まれなくてよいのかも。(2歳と2か月のママ)

実家が新幹線で5時間以上かかる場所なので移動で疲れること、子どもの予防接種や医療費の公費負担の償還払の手続きが必要で面倒に感じたこと。(4歳のママ)

上の子の幼稚園を1か月以上休む事に不安がありました。(4歳と6か月のママ)

<マイタウン出産>はパパを鍛える!? 生活リズムも自分たちのペースで

パパの子育てスキルが上がり、夫婦の絆も強まる

パパが一緒に産後を乗り越えることで、それ以降の積極的な子育てにつながるという声が多数寄せられました。パパの育児も「最初が肝心」ということでしょうか。

夫がそばにいてくれ、可能な限り育児や家事を手伝ってくれたことで、夫婦の絆もとても深まったと思っています。(9か月のママ)

産前に夫に家事の練習もよくしてもらい、子育ても積極的にやってもったおかげか、夫の子育てスキルが周囲のパパより高いらしく鼻高々!子どもの成長を逃さず共有出来たのもとても良かったです。(3歳のママ)

夫と一緒に過ごすことで精神的に安定し、産前・産後を乗り切れた(4歳のママ)

新生児期から協力してやらざるを得ない環境と夫自身の努力により、夫が離乳食やご飯作りから寝かしつけまで、一人でこなすことができるようになりました。(1歳のママ)

生まれた時から子供どもの様子を目にしていることで、夫が自然と育児をしてくれるようになりました。(それまでは自分のことすらできない人だったけれど)その様子を見て、二人目も里帰りせずに過ごしました。(2歳と3歳のママ)

旦那さんも協力してくれて仕事帰りにドラッグストアに行ってくれたり、週末は買い物に行ってくれたり、逆に子守りしてるからって2時間1人でお茶しに出かけたり、楽しかったです。(8か月のママ)

慣れた自宅で、自分のペースでの子育てが快適

産後の生活リズムが作りやすいことや、気を使わなくていいところも自宅で過ごすメリット。自分のペースで過ごせて良かったというママの声も多かったです。

独りで何もかもやったという自信が、今思うと良い思い出。自分でもスゴいと思う。これを乗り越えたから、今は何でもできると思ってしまう。(9か月のママ)

実家が古いので、自宅の方が快適に過ごせる。(7歳、4歳、0かのママ)

里帰りしないとパジャマでダラダラしてても叱られないし、子どもが寝たら寝て家事も手抜きばかり。実家だと実母であっても気を使うのでその点は楽でした。(8か月のママ)

祖父母が手伝いに来るパターンも増えている

里帰りをしない代わりに、祖父母が手伝いに来るというパターンも増えているようです。

上の子の通園があったので、里帰りせずに実母に来てもらい送迎をしてもらった。 実母とパパが最初はとても気を使っていたのに、仲良くなって、最後は実子の様に適当だった。(2歳と9か月のママ)

実母に泊まりで来てもらったけど、旦那はそれなりにやはり気を使ってただろうな…。自分は助かった面ばかりだった。(3歳と7か月のママ)

食事の支度を主に実母にお願いしたが、慣れないキッチンで悪戦苦闘。(3歳のママ)

体調を崩した時に頼れる人がいない

祖父母にサポートに来て貰うことができないママは、体が休まらないだけでなく、体調を崩した場合にどうするかが切実です。

退院直後から家事も育児もやってしまったので、自分の身体は無理をしていたかもしれません。(7か月のママ)

あまり体調がすぐれなくても代わりに見てくれる人がおらず無理をしてしまい、未だに体調不良が続いている。(3歳と2か月のママ)

二人目新生児の1ヶ月間、記憶が全くない。そのため、写真もほとんどありません。その事を今でもとても残念に思っています。よく鬱にならなかったと思う。親が健在であれば頼った方がいい。(7歳と2歳のママ)

マイタウン出産を乗り切るために

産後を自宅で過ごすと決めたなら、事前に宅配サービスやヘルパー等を使うための情報収集や登録をしておくことで、少しでも楽に過ごせます。これから出産する人は、先輩ママたちの声をぜひ参考に!

夫婦で意識合わせをして、団結力で乗り切る

夫婦共にいかに楽に過ごすかを産前によく調べておいて子育てに集中しました。次も機会があれば公的サポートを頼みつつ家族だけで過ごす予定です。家の中の事は工夫して手を抜き、「必要な事はお金で解決」することで生活が回りました。(3歳のママ)

2人目の時は上の子も一緒に入院できる産院を選び出産しました。ただ産後すぐの上の子(当事2歳4か月)との入院生活は今思い出しても泣けてくるくらい過酷でした。宅配弁当、ネットスーパーにも大変お世話になりました。旦那も一緒に乗り切ってくれようと家事に育児に頑張ってくれたので、家族がチームみたいに団結できました。(3歳と8か月のママ)

公的サービスは助かる反面、実際の利用には時間がかかることも

義母にだと気を遣う部分も多く、他人の「はますくヘルパー」さんに手伝ってもらった方が気持ちが楽でした。主人の愚痴や義母の愚痴を聞いてもらえるし、ヘルパーさんも仕事だと割り切ってもらえてる気がしました。(2歳と6か月のママ)

はますくヘルパーというものがあると調べていましたが、実際には何日も前に予約しないといけないし、来てほしいときに予約が入っていると来てもらえないと言われました。産後の体調がきついときに、簡単に利用できるものではなかったので、結局1度もまだ利用してません。(9か月のママ)

上の子の保育園の一時預かり先が無かったのもツラかった。産前産後の一時預かり先の問題を解決して欲しいなと思いました。専業主婦で近くに頼れる人の居ないママたちは2人目以降の妊娠出産がツライと感じました。(2歳と6か月のママ)

まとめ

アンケートに答えてくれた皆さんのコメントを読んでいくと、出産を経験したママにとっては「あるある!」と頷くことが多く、これから出産するママにとっては「そんなこともあるんだ…」と想像を超える内容だったかもしれません。家庭の事情などにより、里帰り出産かマイタウン出産かを選ぶ余地も無く、どちらかにせざるを得ないママも多いことでしょう。もし、どちらかを選べる環境であったなら、「自分たち家族にとって何を優先すべきか」や、「どうしても譲れないことは何なのか」を考えて判断できれば良いでしょう。
どちらを選んでも、それぞれメリットもデメリットもあります。また、もし思い通りにならないことが起きたとしても、その後ずっと続く子育て生活の中で軌道修正することもできますから、「これもひとつの経験」と割り切って、赤ちゃんとママの健康を第一に考えていければ良いですね。
また、家族のサポートが十分でないママは、以下のような公的サービスの利用を早めに検討しておくこともおすすめです。

<参考情報>

 

お問い合わせ

認定NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ
電話:053-457-3418