子育て耳より情報

花火デビューを安全に!消防士さんから教わる花火教室

2018年7月3日

花火教室

今年も花火を楽しむ季節がやってきました。花火大会などを見に行くほか、手持ち花火で遊ぶ機会も増えるでしょう。
「うちの子、今年は花火デビューさせてみようかな」というファミリーも少なくないのではないでしょうか。ただし、花火には火災ややけどなど、危険なこともつきまといます。花火を安全に楽しむために、私たち大人はどんなことに気を付けて、それを子どもに伝えていけばいいのでしょうか。
それを確かめるため、消防士さんから花火の安全な遊び方を教わる講座の取材をしました。

大人も子どもも、一緒に教わろう。「花火の正しい遊び方」

花火教室

2018年6月、「ぴっぴ」の取材ママ・パパ特派員・スタッフの交流会を兼ねた、花火教室が開催されました。場所は、佐鳴湖北岸芝生公園。佐鳴湖北岸管理棟に隣接する広い公園です。ここに、「浜松市中消防署富塚出張所」から消防車1台と消防士4名を迎えました。大人も子どもも、消防車の到着をワクワクしながら見守りました。
(※公園で火の使用はできませんが、今回、講座目的のため特別に許可をとりました。)

花火を安全に楽しむための3STEP

最初に、消防士さんたちが大きなイラストが描かれた「正しい花火の遊び方」を掲示しながら、説明をしてくれました。

STEP1.

大人と一緒に水を用意して広い場所で行うように

  • 子どもたちだけでは絶対に遊ばないこと。大人と一緒にやろう。
  • 水を張ったバケツを用意すること。
  • 風のない日に、広い場所でやること。

花火の約束

STEP2.

花火の正しい持ち方・備え付け方

    • 火をつける前に使い方を読む。
    • 花火を体の近くで持ってしまうと衣服に火が付く危険があるので、手を伸ばして持つこと。
    • たくさんの花火を持って一度に火を付けると、それぞれは小さい火でも重なると大きな火になってしまう。必ず1本1本に火を付けること。
    • 手持ち花火は、必ず火が付く部分・持ち手を確認して火を付けること。
    • 打ち上げ花火は石などで固定すること。風がある日などは倒れて自分に火花が飛んで火傷する危険がある。
    • ロケット花火は手で持たない。ビンに入れて、石などで固定すること。

花火の約束

STEP3.

火が消えてものぞき込まない

  • 打ち上げ花火などは、終わったと思って顔を近づけると残っている火薬が突然爆発する可能性があるので、絶対にのぞき込まない。

花火の約束

最後に、「しょうぼうのおじさんと3つのやくそく」を読み上げました。

花火の約束

「しょうぼうのおじさんと3つのやくそく」
 1. 風のある日はやらない
 2. 水バケツを用意する
 3. おとなといっしょにやる


「家に花火があるからといって、子どもたちだけで『やろう、やろう!』というのは、絶対にダメ。火の取り扱いを間違えると、本当に大変なことになるよ。花火以外にも、マッチやライターなど火が付くものを扱うときには、必ずお父さん・お母さん、大人と一緒にやること。おじさんと約束だよ!」
子どもたちは真剣に、消防士さんの言葉に聞き入っていました。

消防士さんに見守られて、実際に花火を体験

花火教室

「正しい花火の遊び方」を学んだあとは、花火を体験しました。
まずは、消防士さんが一通り、やり方を説明してくれました。
火の付け方、火が付いたら体から離すこと、そして最後に花火を水バケツに入れること。この流れを、全員でよく確認していきました。

きっと初めて花火を持つのでしょう。まだまだ小さい子たちは、おっかなびっくり。パパやママに手を添えてもらい、火を付けます。

花火教室

「花火はキレイだけれど、危ないんだよね」「ぴんと腕を伸ばして、自分の体からも離すんだよね」などと、消防士さんからも優しく声がかかります。

花火が消えたあとは、水バケツへ差し入れます。「ジュッという音がしたら、OKだよ」と、消防士さんが教えてくれました。
こうして、子どもたち全員が一通り、花火を体験しました。
終わったあとは、消防士さんと指きりげんまん! 安全に花火で遊ぶことを、しっかりと約束しました。

花火教室

最後に質問タイムもありました。「消防士になるにはどうしたらいいんですか?」「すごく高いビルで火事が起こったらどうするんですか?」など、子どもたちの質問にも消防士さんたちはわかりやすく答えてくれていました。

こうして、1時間の花火教室が無事に終了。浜松市消防局中消防署富塚出張所の消防士さんたち、ありがとうございました!

参加した子どもたちがその後、自宅で花火をやってみたら…?

 花火体験

「準備からお手伝いして、楽しく遊べました」

2歳の子が「消防士さんとの約束だよ」と言って、水バケツの準備を手伝ってくれました。花火の持ち方も、終わったらすぐ水につけることも、上手にできました。この夏の間に、親子で何度も楽しみたいと思います。

<ぴっぴ取材スタッフ マナさん親子>

 花火体験

「安全に楽しむ方法を親子で再確認。安心して遊べました」

2歳半の娘は花火を触るのは初体験。
教室中も後日も、実際に火がつくと こわい!と手を引っ込めてしまいました。「手を伸ばして先端を持てば大丈夫と言ってたよね?」と話すと、「言ってたね!」と笑顔になり、家族で楽しむことができました。

<ぴっぴ取材スタッフ こでまりさん親子>

幼児期に正しい花火の使い方を学ぶのは、なぜ大切?

火遊びによる火災の防止が一番の目的

ライターや花火などを使った火遊びは出火原因の上位にあり、平成29年の消防庁の統計によると13番目に多い出火原因となっています。
浜松市内でも火遊びによる火災が、年に数件報告されています。このため、幼少期に正しい花火の使い方・火の取り扱いについて学ぶことで、花火が原因による出火を防止することができます。
パパやママが花火の正しい遊び方を知り、子どもと一緒にやってみながら確認することはとても大切です。

やけどの予防と知っておきたい応急処置

また、花火は火災の他にやけどの危険もあります。安全を心がけていても、不測の事態は起こりうるものです。花火は暗い中で行うので、つまずいたり、周囲がよく見えず人に近づきすぎてしまったりすることもあります。万が一、やけどを負ってしまったときには下記のような対応をすると良いとのこと。ぜひ、覚えておきましょう。

  1. 水道水などのきれいな水で患部を冷やす。
  2. 衣類に火が移り皮膚に付いてしまった場合は、無理にはがそうとせず、衣類の上から水で冷やす。皮膚がはがれるかもしれないので、早めに病院へ。

取材を終えて

「昼間に花火のお試し遊び」は、おすすめです
ぴっぴの取材スタッフの皆さんの多くが小さな子どもたちを連れて参加していたことに、安全意識の高さを感じました。当初、未就園児が花火で遊ぶのはまだ早いのでは、というような感覚でしたが、子どもたちは消防士に見守られながら消火までできました。パパ・ママも我が子の成長を感じた日だったと思います。
また、子どもと安全に花火を楽しみたいけど、どうやって教えたらいいの?という答えの一つが、「昼間にお試しで遊ぶこと」かもしれません。
暗い中、いきなり花火を出すよりも、まだ明るい時間帯に火の付け方から花火の持ち方・火の消し方の一連の行動を子どもと一緒に確認した方が、子どもには安心感がありますし、周囲の確認にもなります。
今年、花火デビューをしたいというファミリーは、ぜひ「3つのやくそく」をお子さんと確認してから安全に花火を楽しんでくださいね。

取材・撮影・文 芝宮ちかこ