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昔話に学ぶ子育ての知恵(2)~「三びきのやぎのがらがらどん」から学ぶ子育てへのメッセージ~

昔話に学ぶ子育ての知恵

「三びきのやぎのがらがらどん」は保育園・幼稚園・こども園で子どもたちに人気の絵本です。
こんなお話です。

むかし、三びきのやぎがいて、名前はどれもがらがらどんと言いました。ある日、山の草場で太ろうと山を登って行きました。登る途中の谷川には橋がかかっていて、そこを渡らなくてはなりません。その橋の下には気味の悪いトロルがいて、やぎをひとのみにしようと待ち構えています。小さいやぎから順に橋を渡っていき、「僕を食べないで、もっと大きなやぎが後からくるよ」と知恵を働かせてトロルから逃れ、橋を渡って山の草場に登っていきました。2番目のやぎのがらがらどんも同じようにしてトロルから逃れます。最後にやってきた一番大きいやぎのがらがらどんがトロルを倒して山へ登っていきました。

ある人は、この話を「仲間を売り渡す話」と感じるかもしれません。でも、このお話について私はこんな見方をしています。

小さいやぎも、中くらいのやぎも、大きいやぎも、実はそれぞれ成長段階にある一匹のやぎの姿ではないでしょうか。まだ小さくて力がないときには知恵を働かせ、最後には成長し力を蓄えた大きいやぎは、トロルを倒して山へ登っていく。私はこのお話に「どんなことがあっても生きのびなさい」と言うメッセージを感じます。

ノルウェーでは「三びきのやぎのがらがらどん」を語らない父親はいないと言われています。ノルウェーのお父さんたちは「強く生きろ」というメッセージを「三びきのやぎのがらがらどん」という昔話を聞かせながら子どもへの願いを語っているように思うのです。

子どもたちはお話の中で、小さいやぎや中くらいのやぎに自分を重ねて、ドキドキしながらも最後に困難を乗り越える体験をします。そんな物語を大好きなお父さんやお母さんがそばにいて、生の声で語ってくれることが、子どもにとって一番安心でき、心に響くのではないかと思うのです。どうぞお子様と一緒にこの絵本を楽しんでください。

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