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夏休み明けの「登園しぶり」

相談の内容にも、季節ものがあります。今の時期、毎年決まって相談があるのは、
「夏休み明けから、子どもが幼稚園にいくのを嫌がるのだけれど・・・・」
という相談です。
親としてはちょっとあわてる場面ですね。でも、お母さんの話しには、かなり似たところがあることに、気がつきました。

「上のお子さんですか?」
「そうです。」

「下にまだ幼稚園に行ってない子がいますか?」
「そうです。なんでわかるんですか?」

毎年かかってくる電話で、だんだんわかってきました。
上の子の問題の背景に、いわゆる「赤ちゃんがえり」が潜んでいることがかなりの頻度であります。お兄ちゃん、お姉ちゃんは、なりたくて、そうなったわけではありません。あるとき、ふと気がついたら、お母さんをとってしまった、憎たらしいけど、かわいい弟、妹がいるのです。お母さんは、赤ちゃんに夢中です。

「お母さんは、ぼくのことなど忘れてしまったに違いない。そうだ、あいつがいるからいけないんだ、、よーし、ベッドからひきずり落としてしまえ、わー、なんで僕が叱られるんだよー、やっぱりお母さんはぼくのこときらいなんだ、エーん、やっぱりぼくは、橋の下で、ひろわれてきた子なのかもしれない。どうりでお母さんが、ぼくに冷たいわけだ、どうしたら、お母さんこっちむいてくれるのかな・・・あれ、お母さんの言うこときかなかったら、お母さんが、大きな声でぼくのことかまってくれた(叱られた)、よーし、そんなら、ぼく、もっとかまってもらいたいので叱られるようなこと、しなくっちゃ、イテ、あ、お母さんが、強くぼくのこと、なでてくれた(叩いた)、うれしいな、もっと、お母さんの言うこと、聞くのやめたほうが、いいんだ。うんそうしよう。」

お兄ちゃん、お姉ちゃんは複雑ですね。こんなときは、赤ちゃんがえりを十分にしてもらったほうが、ぬけだすのが、早いようです。中途半端なままだと、いつまでも、甘えたい要求がつづきます。哺乳びんで、ミルクが飲みたい、オムツしてほしいくらいまでいってもだいじょうぶです。

そんなとき、お兄ちゃんは、
「あー、お母さん、ぼくのこと、ほんとは、好きだったんだけど、赤ちゃんのお世話でいそがしかっただけなんだ、なーんだ、よかった。ちょっと、ぼくも赤ちゃんになってみたら、うれしくなっちゃったなあ」
と、いってるかもしれません。

人にとって、甘え、依存って、とてもたいせつなことのようです。だれかに、受け入れられ、甘えられるからこそ、次の日もがんばれますよね。
子育て中のお母さん自身の甘えはだれが受け止めてくれますか?


心理相談員 柴田俊一

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