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絵本「オリビア」とにらめっこしながら

梅雨の季節となりました。
雨と蒸し暑さのなかで、子どもたちは自分の力を持て余し、きょうだいたちにちょっかいをだしてケンカをし、なんと大人を疲れさせる季節でしょうか。

先日、学生にアメリカの絵本「オリビア」(イアンファルコナー作・谷川俊太郎訳 あすなろ書房)を紹介しました。
主人公は小さな子ブタの女の子、得意とすることは人をへとへとにさせること・・・ついでに自分もへとへとになってしまいますが。
その日着る服を決めるときは、ある服全部試さないと気がすまず、お昼寝は大きらい。
美術館にいって現代アートを見ると・・・・自分の部屋の壁(!)で現代アートを試す(オリビアの理由はこんなの簡単よ!というもの)。
アメリカでは、優秀な絵本のイラストレーターに送られるコルデコット賞というのがありますが、2001年のオナー受賞作品にこの本は選ばれました。
わが子をモチーフに描いた絵は、時にシンプルに、時に繊細に硬軟まじりあったおもしろさを感じさせます。

ちびっこギャングさて、目の前の小ギャングの活躍でへとへとなのに、誰がこんな本をと思われるかもしれませんね。
なぜかアメリカでは、小ギャングたちの活躍をユーモアたっぷりに描かれている作品が多いです。その子の個性を大切に受け入れようとする姿勢の現れでしょうか。
そしてラストもなぜか同じ、そんな小ギャングに「でも、アイ ラブ ユー」と誰かが抱きしめています。

不快指数があがればあがるほど、小ギャングたちはあっちこっちで騒動の種を捲いてくれます。そのなかで、時にご近所に鳴り響かせながらの育児となることもあるでしょう。そしてくったくのない寝顔を見ながら、なぜあれだけ怒鳴なったのかと人知れず自己嫌悪の涙をこぼすこともあるでしょう。
それが育児の日常だと思うのです。
だからこそ、寝入った目の前の小ギャングに「でも、アイ ラブ ユー」とほっぺにキッスをしてあげてほしいと思っています。


専門:幼児期の知的な面と道徳的な面の発達を見ることと、途上国の幼児教育支援
子育ての想い:子どもが指し示す指先や目の動きを見ることが大好きです。その先に大人の及ばない豊かな発想があり、子育て中の方とその素晴らしさを分かち合いたいと願っています。

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