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食育のすすめ

食卓こんにちは、浜松市の管理栄養士です。

小2と年中の男の子と日々食事をしながら、だいぶ子育てが楽になってきました。
上の子は梅干し、もずく、スナップえんどうが大好きで、先日は物産店の試食で刻み根昆布をチュルチュル食べて売り場のおじさんに驚かれました。
下の子は「お肉大好き!」ですが、最近になって野菜も食べられるようになり、「1口だけね。」と苦手なものも1口は食べる約束が守れるようになりました。

●つきない食事の悩み
「平成17年度乳幼児栄養調査」によると、食事で困っていることを調査した結果、「困っていることはない」と答えた保護者は20年前に比べて半減しています。
それに比べて増えているのは「遊び食い」「偏食する」「よくかまない」といった悩みが増えています。
子どもの食事で困っていることは年齢によって変化します。
「遊び食い」や「むら食い」は、1歳後半から2歳にかけて高くなりますが、その後は低くなっていきます。
逆に「偏食」は1歳後半から徐々にその割合が高くなっていきます。
この時期は精神発達が著しく、自我の芽生えに合わせて、食べる場面でも様々な行動をとるようになり、食欲や食事の好みにも偏りが現れやすいもの。
発達が進むにつれて安定していくことが多いので、長い目で見守りましょう。
また、睡眠、食事、遊びなどの活動にメリハリが出て、「おなかがすく」リズムが繰り返し経験できると食事の悩みも解消されることが多くなります。
「おなかすいた!ごはんまだ?」といった会話が飛び交うといいですね。

●野菜好きっ子
「偏食」の代表格が野菜です。
野菜はビタミン、ミネラルが豊富で健康のためにぜひ食べさせたい食材のひとつ。ちなみに、我が家では「ピーマン争奪戦」が繰り広げられます…。
子どもは苦味、酸味を本能的に嫌います。
これは、苦味は毒の味、酸味は腐った味として身を守るために口に入れた時の味で拒絶するためです。
ですが、苦味、酸味のものでも食べられるものを徐々に教えて、慣れさせていく必要があります。
無理やり食べさせても逆効果ですし、放っておいても進歩がないので、褒める、おだてる、勇気づけるなどの声かけをしていきましょう。
 「苦手なものでも1口は食べようね。○○ちゃんはかっこいいから食べられるね。」
 →この時の注意。1口食べられた後に「じゃあ、もう1口」と欲をかかないことです。決めた約束を守るようにしましょう。
 「食べられてすごいね。えらいね。」
 「この味がわかるなんて、大人だね。」
 「やったー!(ハイタッチ)」
 「○○ちゃんがいらないなら、ママ(パパ)がもらっちゃおう。…うーん、おいしい!」
 →この時の注意。潔く食べてしまいましょう。 
 「○○さんがつくったトマトだよ。取れたてでうれしいね。」などなど。
そして、食べられた時のごほうびとして、子どもの好きなおやつを用意しておくなど、アメとムチを上手に使い分けるのもテクニックです。
上級テクニックは実際に野菜を育ててみる、料理をすること。
トマトやきゅうりならプランターでも育てられます。
自分で収穫したものは愛着たっぷりで普段は食べない野菜も食べられます。
また、料理に関心を持ち始めるのは5歳がピークとの調査結果もあります。
この時期、包丁が危ないと思いがちですが、今では子ども向けの包丁もありますし、使う時の約束としてしっかり説明すると、驚くくらい真剣に取り組みます。

一緒に食べるパパ、ママが食育のお手本です。
おいしく楽しく食べて、笑顔があふれる食卓づくりをぜひお願いします。

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