TOPぴっぴのブログ子育てのヒントからだと心思春期のお子様を持つ、親御さんへ

子連れでおでかけ

子育てのヒント

特集記事

お気に入り

思春期のお子様を持つ、親御さんへ

産婦人科医に聞く性の話

思春期とは生殖能力が十分に備わり、成人としての性の特徴が現れてくる時期のことです。思春期は個人差がありますが、男女とも9歳頃から16歳頃まで続きます。男性では思春期には、精巣から男性ホルモンであるテストステロン産生が増え、女性では卵巣から女性ホルモンのエストロゲンの産生が増えます。

男性のからだの変化

男性においてはテストステロンが増えてくると、生殖器の成熟、筋肉・骨の成長、ひげや陰毛の発毛、声変わりが起こってきます。

男性の第二次性徴は以下の順で起こります。

陰嚢と精巣が大きくなる→陰茎が長くなる(11歳半~13歳頃)→陰毛が生える→ひげとわき毛が生える→射精できるようになる(通常青年期の中期、12歳半~14歳頃)。

精巣でつくられたたくさんの精子が精液となってペニスの穴から飛び出てくることを射精といいます。いのちのもとになる精子は重要で、射精は大人のからだになったあかしです。夜眠っている時に射精することを夢精といいます。夢精で精通を迎えることもありますが、マスターベーションで迎える男子も少なくありません。

性に興味を持つようになると、マスターベーションしたくなるのは自然なことなので、精液で下着が汚れたものを見つけても、成長した証と思って大らかにいてください。ネットなどで間違ったマスターベーションを学んでしまう男性が多いことが問題になっています。床やベッドにこすりつけたり、強く握りすぎたり、足をピンと伸ばしてするマスターベーションはNGです。大人になって、射精できなくなったり、赤ちゃんがつくれなくなったりすることに繋がります。聖隷浜松病院の今井伸先生が「射精道」という本の中で正しい射精について記載されています。一読することをお勧めします。

女性のからだの変化

女性では、まず乳房が膨らみ始め、陰毛が生え、そして初経(初めての生理)が標準的な順です。陰毛が先で乳房が膨らみ、その後初経の順番の場合は将来多嚢胞性卵巣症候群(排卵障害)のリスクがあり、第2次性徴の順番も親としては気にするとよいかもしれません。

初経が来てすぐ排卵が起こるわけではありません。初経からしばらくは排卵周期が確立されていないので月経不順が普通です。
月経が頻繁に来る、不正出血が多い、生理痛が酷いなどで日常生活に支障がでるようでしたら、中学生でも産婦人科を受診してください。それぞれに適切な治療法がありますので安心してください。

高校生になると月経周期が安定してきます。月経周期が28日から32日程度で規則的になることは毎月排卵が起こり、排卵周期が確立されたことを意味します。高校3年生ぐらいになっても月経周期が安定しない場合は基礎体温をつけて排卵の有無を確認するように指導してください。
中学生でも排卵が起こり妊娠する可能性の女子もいますので、排卵・妊娠のしくみ、避妊についての知識は学校まかせだけでなく、親もしっかり勉強して子どもに教えることも大切です。
親にとって性教育というと敷居が高いと思うかもしれませんが、プレコンセプションケア(将来の妊娠に向けた健康作り)の一環として排卵のしくみ、精通のしくみなど、それらが順調でないと将来不妊になることなどについて家庭内で子どもと是非会話してもらいたいです。

カテゴリー

このカテゴリの記事

子育てのヒント
を検索

このページの先頭へ