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おいしく食事を楽しもう!

こんにちは。管理栄養士の外薗です。

おいしい食事

お子さんはご飯をモリモリ食べていますか?「幼稚園や保育園では食べるのに家では全然食べない」「お菓子や味の濃いお惣菜なら食べるけど、ママの作った食事は1口食べて終わり・・・」とお悩みのママもいるのでは。

子育てって“食”にまつわる悩みは尽きなくて、ママの心配をよそに食べてくれないことなんてしょっちゅうですよね。今回は、お子さんがおいしく食事を楽しむために、味覚と食事の関係についてお伝えします。

みなさんは、小さい頃に覚えた味覚が、その後大人になるまでずっと影響しているというのをご存知ですか?つまり、今お子さんが食べている食事が、味覚を形成する上でとても重要になるのです。『三つ子の魂百まで』ということわざがあり、子どもの頃に培われた味覚が脳に記憶されると言われています。子どもは大人へと成長する過程で、様々な刺激を受けて変化し発達します。味覚もそのひとつです。

味覚には、「塩味(しょっぱい)、甘み(甘い)、酸味(酸っぱい)、辛味(辛い)、うまみ」の5つがあり、それらが複雑に混ざり合って味わいとなっています。このうち、特に「塩味・甘み・うまみ」は、多くの人が好む味のベースとなります。子どもも、基本的にはこの味を好みます。

子どもの味覚は、大人と比べて敏感で、大人が好む味付けは、子どもにとってかなりの刺激になることもあります。人はどちらかというと濃いめの味付けをおいしいと感じやすいため、ついつい濃い味付けの食事に走りがちです。濃い味付けの食事に慣れてしまうと、水分補給にも砂糖のたっぷり入った清涼飲料水を求めるようになります。幼い頃にいきなり濃い味付けの食事を経験してしまうと味覚の発達を妨げることになるので、子どものうちから薄味を心がけていきたいものですね。

現在、日本人の塩分摂取量は、とり過ぎであることがわかっています。当然、同じ家庭で食事をしている子どもも塩分をとり過ぎている可能性があります。普段から家庭の食事を通して子どもの味覚を“育てる”という認識を持つことが大切です。

味覚を育てるポイントは、素材のおいしさを知ることです。小学校の家庭科でごはんとみそ汁を作る授業がありますが、最近では、ご飯は白いままで食べられない子どももいるようです。かむほどに甘味が増し、口にうま味が広がる炊きたての白米のおいしさは子どもにとって貴重な体験といえます。旬の食材を使って、さらにだしを利かせたら、それだけで十分おいしい食事になりますよ。味付けの仕方も子ども用の味付けを基本に大人用には調味料を足して作っていきましょう。

また、豊かな味覚を形成するのには“経験”も必要です。特に、苦味や酸味は人間の本能的には好まれず、経験によって受け入れられていく味です。一度や二度で嫌いなんだと決めつけずに、まだ慣れてなくてちょっと苦手なのかなと軽く流し、食べなくても気にせず食卓に出してみてくださいね。

親なら誰もが子どもの幸せを願っているし、健康を願っていますよね。自分が作ったご飯を「おいしい!」と言ってくれる子どもの笑顔のために、ちょっと家庭の食事に目を向けてみませんか。未来の健康につながる鍵を握っているのは、みなさんですよ。

文/浜松市管理栄養士 外薗香里

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