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ダウン症の息子とともに(3)

息子の障がいを受容する手助けになったこと(1)

これまで書いてきた通り、今となっては息子の障がいをとても前向きに捉えています。

しかし生後すぐにダウン症の疑いがあると告げられた時は、とてもショックでした。息子の健康、息子を含む私たち家族の将来、周りからの見られ方など、色んな不安が募りました。
周りの目を過度に気にしていた時期もあります。自宅マンションのエレベーターで住人の方に出会った時、顔が見えないような角度に抱き直してしまったこともあります。

今回は、息子の障がいを受容し、障がいについて前向きに捉える手助けになったことについて書きたいと思います。

時間

あるあるですが、まずは時間です。

時間の経過と共に、息子の障がいは家族にとっての日常になります。その日常が幸せなものなら、自然と気持ちは前向きになっていきます。

ただ時が過ぎればというより、"息子と過ごす時間"の積み重ねが重要だったなと思います。息子の可愛さ・愛おしさを感じる瞬間の積み重ねが、障がいについてのネガティブな感情・認識を解きほぐしていってくれました。

私たち夫婦の場合は、完全に受容できるまでに半年から1年ほど掛かりました。もっと早い方も、遅い方もいると思いますし、早ければ良いというものでもないかなと思っています。

ダウン症の息子とともに

家族の理解

ダウン症の疑いがあると分かってすぐ、双方の両親にその旨を伝えました。その時に返してくれた言葉を今でも覚えています。

「写真見させてもらったけどすごく可愛いね。障がいの有無なんて関係なく、孫の誕生がすごく嬉しいよ。」

「もしかしたら大変なことが沢山あるかもしれないけど、家族みんなでこの子を育てていけばいいよ。」

双方の両親が、とても愛情深く息子の障がいを受け入れてくれました。今も揃いも揃って溺愛し、甘やかしてくれています。

当時を振り返ると、孫の誕生を楽しみにしてくれていた両親に対して「健常児ではなくて申し訳ないな」と思った記憶があります。そんな中でこのような言葉を掛けてもらい、息子の誕生を喜んでくれて、すごく嬉しかったです。

もちろん両親以外の家族や親戚の愛情やサポートにも、とても助けられました。

文/ジュビロ磐田 山田大記さん

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