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新生児聴覚検査 助産師たちのつぶやき
皆さん、こんにちは。いよいよ寒さも感じて、冬の到来でしょうか?インフルエンザも心配な季節になってきました。予防接種が当院でも始まりました。インフルエンザの予防にはうがいと手洗いが基本です。健康管理に留意してお過ごしください。
今回は、「新生児聴覚検査」についてです。赤ちゃんは、お腹の中に居る時からお母さんお父さんの声や色々な音を聞いています。妊娠34週以降で産まれた赤ちゃんは、しっかりお母さんの声を認識できているそうです。しかし、赤ちゃんは「お母さん、聞こえているよ」という言葉での反応はできません。そのため、当院では産まれたばかりの赤ちゃんたちに聴力検査を行っています。先天性難聴の発生頻度は1000人に2~3人とされており、ほとんどが乳幼児期に気づかれます。
通常3歳での正常聴力児が学ぶ言語は700語と言われています。生後早期に難聴が発見されても、治療すれば500語の言葉の習得ができることが分かってきました。こうした言葉のハンディキャップを最小限に抑え、赤ちゃんが健やかに成長していくことを目的に出生後早期に検査を行っています。この検査は、赤ちゃんの自然な睡眠時に薬を使うことなく行う安全な検査です。検査時間は通常3~5分、ぐっすり安眠状態なら1分程度で検査結果が得られます。検査で難聴が疑われた場合でも、早期支援(療養)システムが静岡県では確立しています。病院によって対応は違うかと思いますので、ご不明な点、ご質問はかかりつけのお医者さんにお聞きください。
県西部浜松医療センター メディカルバースセンター 新田京子