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添い乳 助産師たちのつぶやき
みなさん、寒い日が続いていますが、体調は崩されていませんか?今回は、授乳の仕方の一つ「添い乳」について取り上げます。
昼夜問わず、授乳をしているお母さんたちは本当に大変だと思います。まして、こんなに寒くなってくると「寝たまま授乳できたらどんなに楽だろう」という気持ちもあることでしょう。頻回に授乳する場合は、添い乳がお母さんには楽な方法かもしれませんね。
添い乳は、一般的に帝王切開後や夜間、産後しばらく体力が回復していない時に有効だとされています。一方で母親には赤ちゃんの吸綴の様子が見えにくく、赤ちゃんが正しく吸着できないことにより乳房トラブルが起こりやすいとも言われています。また、片方のみの授乳になりやすく乳房の左右差が出ることもあるようです。SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクも指摘されています。
そこで、添い乳の正しい姿勢を紹介します。図のような姿勢が理想的です。
注意点としては・・・
・赤ちゃんの口とお母さんの乳頭の位置をそろえる。(同じ高さにする。)
・赤ちゃんの耳、肩、腰がねじれずに体全体がお母さんの方に向くようにする。
・赤ちゃんの背中にクッションや丸めたバスタオルを使用すると、赤ちゃんの位置が安定しやすい。
・お母さんが楽なように、自分で腕枕をしたり、枕やクッションを使用するとよいでしょう。
畳の上に布団を敷く場合と違ってベッドで添い乳をする場合は赤ちゃんの転落のリスクもあります。SIDSのリスクも考慮し、添い乳しているときも、した後も赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。寒い夜には添い乳するのも一つの知恵ですが、乳房のトラブルを防ぐように正しい姿勢で添い乳ができると良いですね。皆さんが楽しく育児できますように・・・。
参考文献:ペリネイタルケア 2011 Vol.30 No10 メディカ出版