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お産に立ち会う 助産師たちのつぶやき

妊婦のみなさん、お産のときに誰が立ち会うか家族の中で話し合われていますか。医療センターでは初産婦の方を対象に母親学級を行っています。その中で立ち会いについて聞くと、多くの方が夫の立ち会いを希望しています。

お産実際にお産のときには夫や実母が立ち会うことが多いです。私自身も2回の出産を経験していますが、1人目のときには夫・実母・義母、2人目のときには夫・娘・実母・義母に立ち会ってもらいました。家族で新しい命を迎えることはとても素晴らしいことだと思います。しかし、経産婦さんの場合上の子の立ち会いをどうするか迷う方が多いのではないでしょうか。意思疎通ができる年齢ならいいですが、1~3歳児だとずっとその場にいれるか・愚図らないか・お昼寝のこともあるし…と躊躇すると思います。

私も2人目を出産した当時2歳だった娘を立ち会わせるかどうか迷いました。娘は神経質で怖がりです。夫が足に怪我をして出血したとき「痛い~」といいながら娘に傷を見せた後、怪我をしているパパが怖くて2日間夫を避け続けました。そんな娘が陣痛を耐えている私の姿・お産のときの出血を見てトラウマにならないか心配になりました。

そんな時、助産師の先輩から「年齢に関係なく子どもはお産という神聖な場所で嫌がることはない。その子が居たい場所にいさせてあげればいい。ある子はママの頭から、ある子はママの足元で見たいと言われれば、そのようにしてあげればじっとその場にいるから」と言われました。そんな先輩の言葉に後押しされて、昼間ならと娘立ち会い出産に望みました。2人目が生まれたのは19時で、娘がお昼寝をたっぷりして夕飯を食べてきた後に実母とひょっこり来たら、ちょうどお産に立ち会えました。1時間以上実母の膝の上にじっと座りながら、足元から見ていました。時折夫に促されながら「ママ頑張って~」と言ってくれましたが、私は痛みのあまり一度もその声援に応えることができませんでした。生まれた時、娘は「赤ちゃんママのお尻から出てきた」とポツリともらしていました。出産後すぐに側にきてくれ娘は「頑張ったね」と笑顔で言ってくれました。立ち会うことでより赤ちゃんが身近になり、その後も可愛がってくれました。

知り合いの小学1年生の子が初めて兄弟が出来た時、小学校の担任の先生に「私これからどうなるんでしょうか」と相談していたそうです。子どもたちにとってママのお腹の中にはまだ見ぬ未知なる存在の赤ちゃんがいるのです。お兄ちゃん・お姉ちゃんになることがよく分からないのが事実だと思います。そんな複雑な心境の子どもたちにとってお兄ちゃん・お姉ちゃんになる第一歩として出産に立ち会うことは大きな意味があると思います。迷っている妊婦のみなさん、ぜひおすすめします。

当センターでの立ち会いに人数等制限はありませんが、制限がある病院もありますので確認してくださいね。

文/助産師 田中智香子

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