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産後のお見舞いはお互いに思いやりを 助産師たちのつぶやき

出産.jpgみなさん、こんにちは。助産師の米村です。今日は産後の面会についてお話ししたいと思います。出産後たくさんの方がお祝いに来てくれて、うれしいですね。ただし産後しばらくは来客や人ごみはなるべく避けた方が良いでしょう。大きな理由はふたつあります。

ひとつめは、お母さんの休息を確保することです。長い陣痛と出産でお産直後のお母さんはへとへとです。その後も3~4時間ごとに授乳するため、授乳のない時間はお母さんの貴重な睡眠時間になります。しかし家族やお友達がお祝いに駆けつけてくれれば、お母さんはがんばって起きてしまうので、長時間の面会後に体調を崩してしまうお母さんもいるのです。特にお産の直後から産後1~2週間はまだまだ疲れやすい時期です。赤ちゃんに十分なお世話をするためにも産後すぐの訪問は短めにしてもらい、なるべく体を休める環境を整えてください。

ふたつめは、うつる病気(感染症)から赤ちゃんを守ることです。赤ちゃんはお腹の中では胎盤を通じて、生まれてからは母乳を通じてお母さんからバイ菌やウイルスに対する免疫をもらっています。しかしお母さんが全てのバイ菌やウイルスに対する免疫を持っているわけではありません。毎年流行る風邪やインフルエンザ、ノロウイルスにはお母さんもかかります。きょうだいがいれば、小学校や保育園、幼稚園などからウイルスをもらってくる機会も多いですし、お父さんが職場や通勤電車でうつされてくるかもしれません。感染経路は家族だけではありません。お見舞いに来てくれた方やそのお子さんからうつされたら、逆に自分がお見舞いに行った時に病気をうつしてしまったら…気まずいですよね。お友達とお話しして息抜きをしたい時もあると思いますが、友情のためにも保育園や幼稚園で病気が流行っている時や、家族内で風邪などをひいている方がいる時は、たとえ治りかけでもお互いに訪問は遠慮した方が良いかもしれません。もちろん基本の手洗いうがい、そして予防接種も忘れずに。

お母さんの体調や赤ちゃんの健康、そして友情にヒビを入れないためにも、お互いに思いやりを持って訪問のタイミングを考えてください。

文/浜松医療センター 助産師 米村奈美

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