しゃっくりが多くて苦しそうです。対処方法はありますか?
赤ちゃんのしゃっくりは、どうすれば止まるの?
横隔膜への些細な刺激で出る
しゃっくりは、「横隔膜のけいれん」によって起こる症状です。
赤ちゃんはからだのさまざまな器官などが未熟ですが、横隔膜も同じです。筋肉も十分に発達していないので、些細な刺激にも、すぐに「けいれん」を起こすことがあります。赤ちゃんは、大人に比べて「しゃっくりが多い」と言われるのはそのためです。
自然に治るのを待ち、2、3時間以上続くなら受診しましょう
しゃっくりをする主な理由
- 母乳やミルクを飲んだ後にしゃっくりが出る
赤ちゃんはまだ自分で飲む量を調整することができず、上手に飲むことができないため、空気を一緒に飲み込んでしまうことが多く、これがしゃっくりの原因となります。また、急にお腹がいっぱいになったことで、胃が横隔膜を刺激し、しゃっくりが出る場合もあります。 - からだが冷えるとしゃっくりが出やすくなる
ぬれたおむつで下半身が冷え、からだが縮こまると、横隔膜が刺激されて、しゃっくりが出やすくなります。
しゃっくりをした時の対処法
しゃっくりが出たら、まずは室温を確認し、赤ちゃんの様子を見ながら、自然に治るのを待ちましょう。それでも続くようなら、次の対処法を試してみましょう。
- ゲップをさせる
- からだを温める
- おむつを交換する
- 背中を軽くさする
しゃっくりをした時にやってはいけない対処法
- 急に驚かせたり、くしゃみをさせたりする
- 水をたくさん飲ませる
- うつぶせに寝かせる
こんな時は病院受診!
赤ちゃんのしゃっくりは、生理現象のため、ほとんどの場合は問題のないものですが、しゃっくりが2、3時間以上続くようなら、医師に相談しましょう。また、「しゃっくりが多い」に合わせて、次のような様子が見られたときも、「小児科」を受診して医師に相談しましょう。
- 元気がなく、ぐったりしている
- 発熱があり、呼吸が荒い
- よだれが多量に出たり、飲んだものを嘔吐したりするなど苦しそうな様子が見られる
しゃっくりが続くと大人でも苦しくなるので、赤ちゃんがしゃっくりをしていると心配になりますね。しゃっくりに限らず、心配なことがある時は、不安をひとりで抱え込まずに、専門家に相談してください。