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冷えについて 助産師たちのつぶやき

みなさんこんにちは。12月に入り、また一段と寒さが増しましたね。寒暖の差で体調を崩していませんか?今回は冷えについてお話します。日本では昔から「冷えは万病のもと」と言われています。特に女性は男性よりも冷えを感じることが多いと思います。それは、女性は男性に比べ筋肉量が少ないこと、生理や出産などで女性ホルモンのバランスが変化することが関係しているからです。

冷え

日本人の平熱は36.5度前後ですが、最近では35度台の低体温の人が増えています。これには現代社会のストレス、身体を冷やす食物の取り過ぎ、過食と水分の過剰摂取、シャワー中心の入浴生活、交通機関や家電の発達で動かない・歩かないなど筋肉を使わないことが原因とされています。人は体温が下がると血管が収縮し、血圧が上がります。また免疫機能の働き、元気に動くためのエネルギーの産生や身体に溜まった老廃物を代謝する機能も低下してしまいます。女性は妊娠・出産を通して女性ホルモンのバランスが大きく変化します。妊娠中に身体が冷えることで起こる問題として、お腹が張りやすくなること、血圧が上がるこ と、胃腸が冷えることで便秘を起こすこと、腰痛・肩こりなどがあります。

妊婦健診をしていると、お腹が冷たい妊婦さんにお会いすることがあります。先程お話ししたように冷えは血管を収縮させ、身体の血液の流れを悪くします。身体が冷えることで子宮の血管も収縮しますし、子宮の筋肉自体も収縮するためお腹が張りやすくなるのです。また胎盤への血液の流れも悪くなり、赤ちゃんが大きくなりにくい原因にもなります。お腹が冷えているということは胃腸も冷えているため、腸の動きも悪くなり、便秘や下痢を引き起こします。腰の冷えは腰痛、肩の冷えは肩こりを起こしやすく、全身のこりから頭痛を引き起こすこともあります。

冷えの予防には、身体を動かすことや入浴・半身浴で身体温めることが大切です。お腹が張りやすく張り止めを飲んでいる妊婦さんや医師から安静にと言われている方はできませんが、その他の妊婦さんは散歩など1日30分程度、身体を動かしてみましょう。お腹が張る場合は無理に行わないようにしましょう。また手足の指をグーパーする運動や指をもんでマッサージするなど簡単な運動を行うことでも末梢の血流が改善し、全身の血流れが良くなります。足首にある三陰交というツボを押すことや長めの靴下を履いて足を冷やさないことも大切です。お腹を冷やさないためには腹巻きが最適です。

普段シャワーで過ごしている方は、できるだけ入浴するように心がけてみましょう。特に冬場はゆっくりお湯に浸かることで全身の血流が良くなるだけでなく、身体に溜まった老廃物の排泄の促進や腰痛・肩こりの予防にもなります。また、冷たい飲み物を一気に飲んだり、冷たいものを食べることも身体を冷やします。飲み物は常温のものや少し温めてから飲むこと、野菜も生のままサラダにするより、温野菜のサラダや茹でて食べるようにしましょう。妊娠中だけに限らず、身体を冷やさないような工夫をして冬を快適に過ごしてみましょう。

文/医療センター 助産師 小島

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