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きょうだいが生まれたら 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき3月に入り、日差しが暖かい日が増えてきましたね。春といえば卒業式や入学式、クラス替えなど、学生時代、これから始まる一年にドキドキ・ワクワクしていたことを思い出します。そんなこともあってか、なんだか春は今でも心が躍る季節です。

私は助産師になり、もうすぐ6年目になります。毎日赤ちゃんたちに癒され、お母さんたちにパワーをもらい、自分の好きな仕事ができていることに幸せを感じています。特に、お産が終わったあと、ご家族と面会するときのお母さんの表情が私は大好きです。現在はコロナウイルスの関係でお産の立ち会いや面会が難しい時期のため、電話も多いのですが、「生まれたよ」とご家族とお話ししているお母さんのやわらかな笑顔を見ると、「よかった」と私たちがほっとする瞬間でもあります。そして電話の向こう側で、お兄ちゃん・お姉ちゃんになった上のお子さんの喜んでいる声が聞こえてくると、とても嬉しい気持ちになります。

抱っこ

ここで私の話になりますが、私には7歳・9歳下の妹がいます。妹が生まれたときのことはあまり覚えていないのですが、ミルクをあげたり、抱っこをしたりしたことがとても楽しかった覚えがあります。私が今、赤ちゃんが大好きなのは、こうした体験が影響しているのかもしれません。しかしそんな中で、妹のことを好きになれなかった時期もありました。今思い返してみると、7年間ずっと独り占めしていたお母さんをとられてしまった、という焼きもちのような気持ちがあったのだと思います。

とある本で、「おとなの心理相談をしていると、下のきょうだいがいる人が『母親に抱きしめられたことがない』と話すことがあり、もしかしたら本当は抱かれたことがあっても、弟や妹が抱っこされていた記憶だけが強烈に残っているのかもしれない」という内容を読んだことがあります。きっと私の母や家族も、私たちきょうだいに同じように愛情を注いでくれていたと思いますが、子どもの頃の私には、どこか「妹ばっかり…」と感じる気持ちがあったのだと思います。

そのため私は、出産されたお母さんたちとお話をするとき、お兄ちゃんやお姉ちゃんと2人だけの時間も作ってあげてくださいね、と伝えています。赤ちゃんが生まれたら、赤ちゃんが中心になる時間が増えると思いますが、ぜひみなさんも、お姉ちゃんやお兄ちゃんをぎゅーっと抱きしめてあげてください。そして、いつも頑張ってくれてありがとう、と伝えてほしいと思います。

文/浜松医療センター 鈴木涼子

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