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肌の乾燥について 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき

さくらの季節も過ぎ、新緑の季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。日中は日差しのあたたかさが心地よく感じられますが、夜はまだ涼しい日もありますので、引き続き体調に気をつけてお過ごしくださいね。

さて、今回は肌の乾燥についてお話しようと思います。皆様は肌の乾燥を感じることはありますか?私は一年を通して乾燥肌なので、これからの季節も保湿剤が欠かせません。実は、女性の約7割は「乾燥肌と自覚している」というデータがあります。また、妊娠中・産後は特に肌が乾燥しやすくなります。

なぜ妊娠中や産後に肌が乾燥しやすくなるのでしょうか。その理由として、妊娠中はお腹が大きくなることで皮膚が伸び薄くなることや、ホルモンバランスが変化すること、血行不良や栄養不足・水分摂取不足などが関係しています。また、産後は出産を通して産後直後は女性ホルモンが急激に減ること、育児による生活リズムの変化、水分不足などが乾燥の一因になります。さらに、妊娠や産後を問わず、ストレスは肌の乾燥の大敵です。

そして、肌が乾燥すると、妊娠中では妊娠線ができやすくなったり、肌荒れ、かゆみが起こりやすくなったりします。また、肌の乾燥が心のストレスを引き起こす、という研究もあります。乾燥は肌トラブルだけでなく心とも深く関わっているので、身体と心のためにも、乾燥を予防していきたいですね。

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では、ここからは乾燥の予防法方法や対策についてお伝えしていきます。バランスの良い食事や睡眠はもちろん大切ですが、他にも具体的には、

・皮膚の水分が特に蒸発しやすい入浴後には、全身に保湿剤を塗る

・敏感肌用のスキンケア用品を使う

・シャワーではぬるま湯で洗う

・肌に優しい素材の肌着(綿素材など)を着る

・喉が渇いたと思う前にこまめに水分補給をする

などの方法があります。特に保湿剤は肌にティッシュがくっつき、少しテカリが出るくらいまでたっぷりと塗ることが大切です。

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そして、乾燥とストレスは密接に関係しているので、

・あたたかい飲み物をいつもより少しだけ意識してゆっくりと飲んでみる

・好きな音楽を聴いたり自分がリラックスできることをする

・目をつむって瞑想する

など、短時間でも心がホッとするような時間を過ごすことも乾燥予防のためにとても大切です。まずは何かひとつ、取り入れやすいものから始めてみてはいかがでしょうか。

暖かい季節になり随分と乾燥もおちついてきましたが、乾燥は妊娠中・産後に特に起こりやすいので、身体とこころを整えてぜひ乾燥知らずの穏やかな日々をお過ごしください。

文/浜松医療センター周産期センター 助産師 井上朗江

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