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妊娠して感じたこと 助産師たちのつぶやき
今年も残すところあと少しとなりました。年末年始に向けて体調管理はいかがですか。今回は、私が実際に妊娠して感じたことを書いていこうと思います。
私の妊娠時、ちょうど同時期に妊娠した友人・知人が何人かいました。友人たちがつわりでつらい中、妊娠初期に私はつわりがなく何でも食べることができました。妊娠前と変わらない生活を送ることができ、本当に妊娠しているのかな、つわりがない人も本当にいるんだな、と思いながら生活していました。しかし妊娠による体の変化やマイナートラブルが表れ始めると、分かっていたことではありますが、まずボディーイメージの変化に戸惑いました。
また、妊娠後期になってくると大きくなった子宮で胃が圧迫され、食べたいのに食べられない、食べても気持ち悪くなる、食べる量が減るからすぐにお腹がすく、といったことが起こり始め、普段助産師外来で分食を指導していたことを思い出しました。甘いものが食べたいが体重、血糖値が気になる。わかっていたことですが、こんなにもつらいのか・・と、食べることが好きな私にとっては食欲と自分との戦いでした。
多くの妊婦さんたちの気持ちが痛いほどわかる経験となりました。そして、初めて経験する貧血や体力低下に伴い、少し動くだけで息切れするようになったり、思うように動けない自分がいました。少しのことでも大丈夫かな?どうすればいいかな?と、自分のこととなると普段気にもしない小さなことに疑問や不安を持つことも増えました。しかし、周りの先輩助産師や、友人、妊婦仲間に相談しながらそんな心配も一つずつ解決することが出来ています。
妊婦さんたちは、小さなことでも「あれ?これは普通なのかな」「私、大丈夫かな」、分からないことが分からない、分からないけど聞く人がいない等、様々な悩みを抱えていると思います。初産婦さんでも経産婦さんでもわからないことがあるのは当然です。そんな時こそぜひ、妊婦健診を利用してみてください。助産師外来ではいろいろな経験と知識をもった助産師が、皆さんの疑問・質問に答えてくれます。当日では聞きそびれてしまうこともあると思います。メモしてきてもらっても大丈夫です。助産師みんなが妊婦さんたちの力になりたいと思っています。
一つずつ解決していくことで、不安に感じていた出産がきっと楽しみに勝るはずです。
文/浜松医療センター周産期センター 助産師 堀