子育て耳より情報

スポーツの秋! 子どもと運動について考えよう

2012年10月1日

日常的に運動をすることで、運動能力は伸びる!

広沢卓球スポーツ少年団

親の世代と比べ、子どもの運動能力が低下していることをご存知ですか?
最近は外で遊ぶ子どもが減り、テレビやゲームなど家の中ばかりで遊ぶ子が増えていることも事実です。

しかし、全員が全員、運動能力が下がっているわけではありません。文部科学省が実施している「体力・運動能力調査」では、運動部やスポーツクラブへ所属して日常的に運動をよくしている子どもは、運動をしていない子に比べて総合的に運動能力が高いというデータも出ています。

グラフを見てもわかるように、日常的に運動をすることは、子どもの運動能力を上げるためにもとても効果的だと言えます。
しかし、運動するぞ!と意気込んでみても続かなかったという経験はありませんか?

乳幼児期までは、遊びの中で様々な動きをすることで、運動能力の基礎が培えますが、 小学生になると特定のスポーツを始めて、さらに運動能力を伸ばす子も出てきます。
仲間や友達がいることで継続がしやすくなるという点でも、スポーツチームに入るのはよい方法です。

そこで今回は、今年のロンドンオリンピックでも注目を集め、男女問わず楽しめるスポーツ“卓球”にスポットをあて、浜松市中区で活動をする広沢卓球スポーツ少年団に取材に行ってきました!

少年団の活動を取材しました。

広沢卓球スポーツ少年団

広沢卓球スポーツ少年団

毎週木曜の夜と日曜の午前中に練習が行われている広沢卓球スポーツ少年団。小・中学生を中心に、小学生未満の子どもも数名通っています。

卓球は、人数が集まらないとできない野球やサッカーとは違い、ラケットと球さえあれば少人数でもできる競技で、ルールがシンプルでわかりやすいのも特徴です。
この少年団には小・中学生以外に、卒団した高校生や社会人も練習に参加しています。
小さい子どもからお年寄りまで年代を問わず生涯スポーツとして楽しめるのも卓球の魅力ですね。

現在、少年団を率いるのは、小林平監督と御年84歳の渡瀬団長。団長は全国大会優勝という輝かしい経歴を持ち、20年以上もこの少年団で指導にあたられています。今回は、同じく20年以上指導にあたっている河合さんと一緒にお話しを伺いました。

運動能力を向上させるには「継続」が一番

広沢卓球スポーツ少年団

昔のように外で遊ばず家の中で過ごす子どもが増えているのは確かです。しかし、無理に運動をやらせても長続きしません。運動は継続していくことに意味があるので、まずは「動く楽しさ」を感じてもらうのが一番です。どんなスポーツも続けていくことで運動能力や体力の向上に繋がるのではないでしょうか。

また、小さい子どもほど飽きやすく、長時間集中して練習することができません。しかし、それを叱るのではなく、子どもペースに合わせながら指導しています。子どもが自分から「今日も卓球やりたいなー」と思ってくれるのが理想ですね。

挨拶や礼儀、めげない心を大切に

「青少年の健全育成」をモットーに指導しているので、挨拶や礼儀もきちんと教えています。最初は恥ずかしがって何も言えなかった子も、ここに通うようになってからは自分から挨拶するようになりました。

そして、スポーツをすることで“めげない強い心”も鍛えられます。試合に負けて悔しいと感じることで「もっと練習しよう!」「次はこうしよう!」と自発的な意欲と強い精神が培われます。そういった精神の基盤が、社会に出てからもきっと役立つと信じています。

親同志や地域との繋がり

広沢卓球スポーツ少年団

スポーツ少年団は保護者の協力なしには成り立ちません。ですので、入団を希望される父兄には「子どもを連れてきて終わりじゃないんですよ」と最初にお話しています。多少負担はあると思いますが、団全体が密に関わることで強い絆が生まれていることも確かです。

この地域では年に一度、地元の方も交えた卓球大会を行っています。今年で27年目になりますが、スポーツを通じてこうした繋がりを持つことができるのもいいことですよね。

子どもが通っているお母さんに聞きました!

2014021900322_cjnr084-s.jpg

中学生の上の子の影響で小学生の妹も入団したのですが、今ではその子の方が熱心に通っているほど。“小学生ランキング大会”という大会があるんですが、練習するごとに順位が上がっていく面白さを本人も感じているようです。最近は何事にも順位をつけない時代になってきたので、こういう達成感や悔しさを感じる 経験は貴重ですよね。
練習中の玉拾いや、1~2か月に1度のカギ開け当番など、親の負担も多少ありますがそれほど大変には感じません。子どもは少年団に入ってからは「今日は練習があるから宿題を先に終わらせよう」と自主的に動いたり、生活面でもメリハリが出てきました。入団させて本当によかったと思っています。

(岩渕さん)

他にもこんな種目が! 浜松のスポーツ少年団

スポーツ

スポーツ少年団と言えば、サッカーや野球というイメージが強いと思いますが、現在浜松市には189の登録団(平成24年9月現在)があり、陸上、バスケット、バレー、剣道、柔道と種目もさまざまです。

男女問わず参加でき、基本的には小学生からが対象ですが、小学生未満の弟や妹も一緒に参加しているという少年団もあります。

「入りたいけど大丈夫かな?」と不安に感じる方は、敷居を高く考えずに、まず一度練習を見にいって、体験が可能ならやってみてから決めるといいですね。

興味がある方はこちらのサイトで探してみてください。

取材を終えて

スポーツ

「スポーツっていいもんだなぁ~」と感じたのが取材直後の率直な感想でした。“スポーツ少年団”というと、もっと厳しく熱血指導しているようなイメージだったのですが、広沢卓球スポーツ少年団で汗を流している子どもたちは、みんな笑顔で和気あいあいとして、スポーツを楽しんでいる雰囲気が伝わって きました。

うちはまだ子どもが小さく、何より母親である私が運動音痴だったこともあり、「別に無理に運動をやらせなくてもいいかな…」なん て思っていましたが、“上達して楽しい”、“勝ってうれしい”、“負けて悔しい”、そんな気持ちを味わわせてくれるのもスポーツならではの魅力ですよね。

親の先入観だけで苦手意識を持たずに、子どもの人生を充実させてあげられるきっかけのひとつとして、ぜひ、いずれはこういうスポーツ少年団に参加させてみたいなと思いました。


取材・文責/NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ 島津順子