子育て耳より情報

パパの出番!逆上がりにチャレンジ

2015年8月19日

はるやくんとかりんちゃんとパパ

子どもたちにとって「逆上がり」は、運動の中でもコツをつかむまでに時間がかかるため、苦手意識を持つ子が多いようです。自分で練習しても思うように体が上がらず、周りの子たちが成功し始めると少し焦ってしまいますよね。そんな時こそ「パパの出番!」。休日にちょっと時間を作って、逆上がりの練習に付き添ってみませんか? 普段過ごす時間が少ないパパと一緒に練習すれば、子どものやる気もアップ! 子どものチャレンジにパパが協力している姿はママから見ても嬉しいものです。今回は、「はるやパパ」と「かりんパパ」のお二人が、楽しく&効率よくサポートするコツを体操教室の先生に伝授してもらいました。上達の近道を知って、子どもと一緒に逆上がりに挑戦してみましょう!

逆上がり練習前にやっておこう!

渥美先生と中川先生

まずは、逆上がりを練習する前にやっておきたい、知っておきたいポイントを聞いてみました。協力してくれるのは、体操教室「STAGE★ZERO」トレーナーのお二人です。 準備運動や体勢チェックで、体も気持ちも逆上がりに入りやすい状態を作っておけば、成功に一歩に近づけます。

■自宅でもできる準備運動

逆上がりがうまくいかない理由は、腕の力不足や回転することへの怖さなどがあるそうです。いきなり逆上がりを始める前に、子どもが苦手だと思う部分を少し鍛えておきましょう。寝る前にパパと過ごすリラックスタイムなどに、楽しく取り入れるといいですね。

自宅でもできる準備運動

手押し車で腕の力をつける!
子どもの足を持って、ゆっくり前に進んでいきます。腕の力を少しずつつけておきましょう。

パパのひざを蹴ってくるり。回転をイメージ
子どもの両手を持ち、パパの膝を蹴ってくるりと回転。回る感覚をつかむのに効果的です。
布団の上などで後ろでんぐり返しを練習するのもおすすめ。

■「けんけんぱ」で「きき足」を確認

けんけんぱ

子どものきき足は、パパもはっきり意識したことはないかもしれません。きき手と同じ方とも限らないようです。「けんけんぱ」で改めてチェックしてみましょう。「最初に出た足」がきき足ということが多いそうです。

■逆上がりの体勢チェック

鉄棒の高さと足の位置

鉄棒の高さ

基本的には、胸くらいの高さのものがやりやすいです。
低すぎても高すぎてもやりにくいので、胸からおへその間くらいの高さを目安に身長に合ったもので練習するのが理想です。

足の位置

前に構える足と、鉄棒の上にけり上げる後ろの足を左右どちらにするか決め、前の足が鉄棒の下になるように構えます。
「逆上がりの時はきき足を前に」と決めておくと練習が安定します。

手の幅と鉄棒の持ち方

手の幅

手の幅はちょうど体が乗る広さがあればOK。広すぎてもやりにくいので、肩幅くらいを目安に。

鉄棒の持ち方

持ち方はやりやすい向きで大丈夫ですが、連続回りなど先のことを考えると、順手(手の甲が上)にしておくといいそうです。

いざ、逆上がりにチャレンジ!

ここからがパパの本当の出番! いよいよ、逆上がりの練習に入ります。
どんな手順で教えると、うまくサポートできるのでしょうか?

サポートのポイント

渥美先生

step1構える

きき足を前に、足を大きく開き、鉄棒とおなかが近づくように腕をしっかりと曲げて構えます。
パパは前に出している足の側でサポートします。

step2けり上げる

前の足を一歩踏み込み、後ろの足を頭の上に向かってけり上げます。
この時腰が下がって鉄棒から離れてしまうとうまく回れません。
パパは、踏み込んだタイミングで腰を下から支え、両手で押し体をてつぼうに引きつけます。
足が上にきた時は腰の部分を軽く押してお腹をてつぼうに引きつけます。

step3回って下りる

勢いが足りないと逆さまの状態で止まってしまう場合があります。
足が上まで上がるようになったらパパは軽くひざやかかとを触って意識させ下りる方向を伝えます。

 サポートのポイント

パパと一緒にチャレンジ!

先生のアドバイスを思い出しながら、パパがサポートに入ります。

パパとチャレンジstep1

まずは、手の幅を確認してからきき足が前にきているかチェック。 

step1

いきなり駆け上がりたい気持ちをぐっと抑えて、しっかり体勢を整えてあげよう!

↓

足に力を入れるイメージトレーニング

補助板を使って駆け上がる! でも、板の真ん中くらいまで行って、戻ってしまうこと数回。
これは、蹴り上げる力が弱いため。そこでかりんちゃんは、壁に向かって足に力を入れるイメージトレーニングをしました。

↓

上まで足があがるようになりました。ここでもパパのサポートが大事。あと一歩!!

パパとチャレンジsetp2

step2

足が戻ってしまう前にしっかりタイミングを合わせて、グッと腰を押してあげて!

↓

足が上まで上がってから、反対側に下りるのも難しいところ。ひざや足首を触って、下りる方向を意識させます。

パパとチャレンジsetp3

step3

こっちに下りるんだよ!と足を触って合図。

がんばりました。

1時間ほどみっちり練習したら、ふたりとも、パパのサポートで勢いよく回れるところまで上達しました。
パパも子どもたちもがんばりました!

 

先生からの“声かけ”アドバイス

渥美先生

パパはあまり熱くなりすぎず、ほめながら進めていくのが最大のポイント!
「まず10回やろう!」というように、回数を区切って練習すると集中して取り組めます。その時は、石やマグネットを並べるなどして、楽しんで数をかぞえていくといいですね。

その後も、パパとふたりで自主練習

とにかく何度も練習して感覚をつかむことが大切な逆上がり。体操教室でサポートのコツを知ったら、公園や学校でさっそく練習です。補助板がないところでは、パパが正面に立ってひざからももを駆け上がるようにすると補助板の替わりになります。

はるやくんとパパ

涼しい朝の時間、近くの公園で練習に取り組むはるやパパ。
「鉄棒を嫌がっていた息子が、進んで練習したいと言うようになってくれてうれしい。やる気が見えると、自分ももっと一緒にやろうと思えます」

かりんちゃんとパパ

かりんパパも、レッスンを受けて教えるポイントがわかったので、お休みの日に逆上がり練習につきあっています。
「娘は運動は苦手と決めつけている部分がありましたが、改めて一緒に練習すると娘にもやる気がちゃんとあることに気付きました。
ただ‘頑張れ’を連発するだけでなくポイントを教えて、そのやる気を伸ばす手伝いをしていきたいです」

どちらのパパも一緒に練習することで、今まで気付かなかった「子どものやる気」を感じたようです。

取材を終えて

「うちの子まだ逆上がりができないみたい・・・」とママも気にかけてはいても、忙しい家事の合間に練習時間を作るのはそう簡単ではありません。
そんな時こそ「パパの出番!」。パパが「一緒に練習しよう!」と誘ってくれたら、子どもはきっと張り切って練習に取り組むはずです。上手にサポートして「大丈夫。できるよ!」と、励ましながら自信をつけさせてあげれば、いつも以上のがんばりを見せてくれるでしょう。今回チャレンジした子どもたちも、手が痛いのをがまんして何度も繰り返し挑戦していました。最後はぐったりしてしまうかと思いましたが、ふたりとも来た時よりも元気になって帰っていったことが印象的でした。パパと思いっきり体を動かすことで、子どもは笑顔になるんですね!
難関の「逆上がり」、初めてできた時のよろこびを子どもと共有して、忘れがたい思い出を作って下さいね。

取材・文責/NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ/makiko
協力/少人数制体操教室 STAGE★ZERO