子育て応援企業紹介

ヤマハ(株)ワークライフバランスへの取り組み

2010年8月1日

子育て家庭にとって仕事と生活のバランスをとるのは大変なことですね。個人の価値観や生活スタイルが多様化し、仕事だけでなく家庭や地域活動も大切にしたいと考えている人も多いことでしょう。そこで今回は長年にわたりワークライフバランスの実現に向け、さまざまな取り組みを行っている地元企業ヤマハ(株)に注目。「女性キャリア開発室」室長の福原さんにお話を伺いました。

女性が働きやすい環境づくりが大切

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女性の能力開発や出産や育児に関わる制度の整備等働きやすい環境づくりを進めていこうと2006年に発足したのが「女性キャリア開発室」です。

仕事と子育ての両立支援のため、育児休業や短時間勤務など社内制度の充実を積極的に推進。育児休業については1歳6カ月または満1歳到達後の4月末日までのどちらか長い期間を取得することが可能です。
また、育児短時間勤務制度を柔軟化することで子育て中でも安心して仕事に集中できるようになりました。小学校3年の3月末日まで特段の事情があれば勤務時間 を短縮することができ、遠方から通勤している人は保育園や学童保育の送迎時間に合わせて調整しているそうです。さらに、学校行事参加のための短時間勤務を 新設。

このような制度の整備により女性が育児を続けながら活躍の場を拡げることができるようになりました。

オープンな社内風土で社員の意識改革を

近年、ヤマハでは男性の育児休業取得者が増えています。以前「イクメン特集」で取材した村上さんもその一人です。男性の育児休業の取得は2005年からスタートし、2009年までに延べ21名が取得(表1)。今後も男性の育児休業取得者を増やそうと社内ウェブサイトを通じ、さまざまな情報を提供しています。 育児休業についての基礎知識のほか、出生支援休暇などについても詳しく説明。
出生支援休暇とは配偶者の出産前後各14日の範囲内で5日間の特別休暇(有給)が取得することができるという独自の制度です。

ホームページでは実際に育児休業を取得した男性社員のインタビューを紹介。自然体で働き続けている社員の体験談は後に続く人にとっても必要なだけでなく、職場復帰後の不安解消にも役立っているようです。

このほか社員の平均年齢や平均勤続年数などのデータを公表(表2)するなど、オープンな社内風土づくりにも力をいれています。

ヤマハでは平均年齢・勤続年数ともに男女差がほとんどなく、育児休職後の復帰率がほぼ100%を達成。企業がワークライフバランスに取り組むことで職場環境が改善され、社員の働く意欲の向上につながっているようです。

(表1)育児休職取得者数


(表2)平均年齢、平均勤続年数

ワークライフバランスの必要性について

ヤマハでは、長年に亘って労働組合と協力して仕事と家庭の両立支援制度の 充実に取り組んできました。 2006年からは「ワークライフバランス推進委員会」を設置し、具体的な テーマとして「総労働時間の短縮」「両立支援制度の改善・構築」の推進に 取り組んでいます。 更なる事業の発展と個人の充実した生活の両立を実現するために、多様な 価値観やライフスタイルを尊重したワークライフバランス支援を積極的に 推進していきたいと考えています。

資料提供 :ヤマハ(株)

会社概要

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ヤマハ株式会社

浜松の楽器産業を支える代表的企業。1900年(明治33年)に、国産ピアノ第1号を製造。今や世界に誇る楽器メーカーとなっています。

・平成17年度 ファミリー・フレンドリー企業 厚生労働大臣努力賞
・平成20年度 均等推進企業表彰 静岡労働局長優良賞
・2008年 次世代育成支援事業主認定  認定マーク「くるみん」取得

URL http://www.yamaha.co.jp/
本社 静岡県浜松市中区中沢町10番1号
電話 053-460-2071

取材を終えて

女性が育児休業をとって復帰するのが普通のことになっている社内風土に驚きました。働きやすい制度が整っているから、安心して子育てを続けられるんですね。「女性キャリア開発室」は女性だけでなく男性社員の育児休業の相談に応じることも少なくないそうです。
私が出産を機に退職したのが15年前。当時勤めていた会社では女性の職場復帰は少なく、キャリアを積んでも仕方ないという諦めが心の片隅にありました。
最近は子どもができたことで視野が広がり前向きに復帰する女性が増えてきているそう。これからは女性が活躍できる会社づくりがポイントになっていくようです。取材を通じ分かったことは、女性にとって働きやすい環境を整えれば男性にとっても働きやすい職場になるということ。
ワークライフバランスが実現すれば仕事も家庭も充実した楽しい生活を送ることができるはず。ヤマハの社員一人ひとりが、自分たちでよりよい職場に変えていこうという意欲を感じました。

取材・文責 はままつ子育てネットワーク ぴっぴ/宇野弘子